真実は間取り図の中に 半間建築社の欠陥ファイル

発売日 : 2018/09/22
建物に関する謎でお困りなら、半間建築社へ。
亡き父と同じ大工になった環奈がやっと就職した半間建築社は、無理難題や原因不明のトラブルが絡んだ「欠陥案件」ばかりが持ち込まれる奇妙な設計事務所だった!
住みづらくなる増改築を繰り返す老婦人、巨人の幽霊が出ると噂の旅館、古い公衆トイレを彼氏だと言い張る女子高生、恩師の新居にこめられたある想い――。
推理力だけは一級のヘタレイケメン建築士・半間樹が建物にまつわる謎を解き明かす、痛快建築ミステリ!

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みんなのレビュー

  • 真理そら
    2022/05/24
    タイトルと発想は素晴らしいのだけれど、謎に意外性がないのが少し残念だった。超イケメンだけれどいろいろ残念な一級建築士・半間と大工の女の子・環奈のバディぶりがもう少しなんとかならなかったかなあ。半間をもう少し一級建築士として有能なキャラに設定してはいけなかったんだろうか、発想が面白いだけに惜しいなあと思いつつ読了。
  • ありす
    2020/09/30
    なんとなく読んでみたけど、思った以上に面白かった。建築士の半間の事務所で働く大工の環奈。デザインの仕事をしたい半間だが、センスが壊滅的で普通の仕事は来ず。環奈が大工として派遣されることで経営がギリギリ成り立っている。そんな事務所に舞い込む唯一の仕事が"欠陥案件"。間取図を見るだけでほぼ解決してしまう半間。新築なのに改装を繰り返すおばあさん、旅館の開かずの間の巨人、公衆トイレが彼氏の高校生、新築物件に隠された想い。2話目の旅館の話だけトリックに気づけた。
  • よっち
    2018/10/27
    亡き父と同じ大工になった環奈がようやく就職した半間建築社。けれど建物に関する謎ばかりが持ち込まれ、建築士の半間とともに建物にまつわる謎を解き明かす建築ミステリ。謎の増改築を繰り返す老婦人、巨人の幽霊が出る旅館、古い公衆トイレを彼氏と言い張る女子高生、恩師の新居に込められた想いなど、欠陥案件というより建物絡みの謎といった印象で、最後で明らかになってゆく環奈父の過去と建築社設立の経緯を知って怠惰なだけに見えていた半間の印象は少し変わったものの、普段のぐうたら生活自体はこれからもあまり変わらなそうですね(苦笑)
  • Kazuko Ohta
    2018/11/01
    欠陥案件って、手抜き工事などの見つかった物件のことかと思ったら、そうではないのですね。住人に体調不良が生じたり、幽霊騒ぎが起きたり。だけどその原因はオカルトではない。主人公の女大工・環奈が勤める建築会社の半間社長は、それを解決すること(だけ)が得意。増改築を繰り返す家の話に、うおっ、これはウィンチェスターハウスのようだわと思ったら、半間からその名前が出てきてワクワク。優しい目上の顧客にも敬語を使わない半間と、なんぼなんでもエラそすぎる環奈にちょっとイラッ。でも、間取り図って、見ているだけで楽しいんだなぁ。
  • のんちゃん
    2018/11/12
    お仕事推理小説。今作の仕事は設計士と大工。女大工の環奈の勤め先は建築物の欠陥案件の解決ばかりが持ち込まれる建築社。上司の半間はその謎を鮮やかに解き明かし解決に導くが、そればっかりで…というお話。著者は現役一級建築士との事。しかし、間取り図を正面から問題にしているより、短編各話の登場人物の内面に迫り、話が展開していく感があった。もう少し、間取り図自体を中心にもってこられるともっと興味深かったのかもしれない。が、メンタルに照準を合わせる事で、ハートフルな作品にはなっている。好みの問題かもしれない。