やがてはるか空をつなぐ

発売日 : 2019/01/30
わたしと一緒に退学になってくれますか?
部室ではバルーン実験の準備が進んでいた。メンバーはロケットオタクの青桐七海、プログラマー山花俊、天真爛漫な後輩、町田佐奈の三人だ。実験の当日、彼らは近くの高校に通う赤森遙と出会う。活動に興味があるという遙は物理部へ入部を希望するのだった。彼女にはどうしても校庭でモデルロケットを打ち上げたい理由があるのだという。しかし過去に青桐が起こしたある事件をきっかけに実験は禁止されていて――。ロケットが紡ぐボーイミーツガールが幕を開ける!

  • レーベル: ファミ通文庫
  • 定価: 704円(本体640円+税)
  • ISBN: 9784047354708

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みんなのレビュー

  • まりも
    2019/02/06
    思春期の鬱屈とした思いをロケットに乗せて、どうにもならない現実を吹っ飛ばす。これは悩める少年少女たちの物語である。ロケットを作るという事に重きを置いてあるのではなく、大事なのはロケットを飛ばすという事。期待していたのとは全く違ったが、こういった王道の青春ストーリーに飢えていた為飛びつくように読ませてもらった。この作品に登場する若者たちが持つ鬱屈とした思いはありふれたものである。だからこそ彼らの心情、衝動が突き刺さったのだろう。ロケットのように前に突き進もうとする若者たちのエネルギーを感じる作品だった。
  • よっち
    2019/01/28
    高校の物理部でバルーン実験に勤しむロケットオタクの青桐七海、プログラマー山花俊、天真爛漫な後輩・町田佐奈。実験の当日、彼らが近くの高校に通う赤森遙と出会う青春小説。ロケットを打ち上げることに執着する七海が抱える悔恨、遙がロケットを打ち上げたい理由、そして後輩・佐奈や七海の予備校の友人・柊、そして俊のそれぞれの想い。それぞれに悔やみきれない苦い過去があって、ままならない複雑な事情も交錯する狂おしいまでの真摯な想いがあって。それでも彼らが勇気を出してぶつかりあった先にあった結末にはぐっと来るものがありました。
  • まるぼろ
    2019/02/10
    幼い頃の出来事もあってモデルロケットを飛ばし続けていた青桐七海の所属する高校の物理部に、近隣の高校に通っている赤森遥がある思いを持って入部を希望してきて…というお話です。とても良かったです。七海や遥、それに佐奈に山花や柊さんの五人が内に秘めた後悔や思いを持っていて、それでも終盤で飛ばしたモデルロケットを切っ掛けにして其々の思いを摺り合せていくと言うのはとても良かったと思いました。→
  • アウル
    2019/02/21
    ネタバレあり
    表紙に惹かれて購入。幼い頃の出来事に未練がありその思いをロケットに託し飛ばす少年を中心とした青春物語。読み始める前はさわやかな青春モノなんかなと想像していたんだけども読み始めたら結構辛い体験が重いな。逆にそれがあるからこそ最後がよかったんだろうけども。個人的にマイナスに感じたのは視点が飛んで結構読みづらさを感じた点かな。
  • よちたか
    2019/02/02
    今や絶滅危惧種となった、ファミ通文庫らしい正統派の青春小説。ロケットを現状打破のシンボルとして、幼馴染みとの別れを引きずる少年や元引きこもり少女、名家に生まれ自由のない少年少女達が集い、最後の打ち上げシーンに収束していく様は、群像劇としても秀逸だった。ロケットを打ち上げることで環境が劇的に変わるわけではないが、各キャラ達の心情がほんの少し変わって、前向きに進もうとする希望に溢れた終わり方だったので、読後感も非常に爽やか。主人公がなぜ再会してすぐに幼馴染みに気付かなかったのか、その点だけ少し違和感が残った。