鏡のむこうの最果て図書館 光の勇者と偽りの魔王
発売日 :
2019/02/09
これは勇者と魔王の決戦を陰で支えた人々の《誰にも語り継がれないお伽噺》
第25回電撃小説大賞《銀賞》受賞作!
空間が意思と魔力を持ち、様々な魔物が息づく世界・パライナの北端に、誰も訪れない《最果て図書館》はあった。
記憶のない館長ウォレスは、鏡越しに《はじまりの町》の少女ルチアと出会い「勇者様の魔王討伐を手伝いたい」という彼女に知恵を貸すことに。
中立を貫く図書館にあって魔王討伐はどこか他人事のウォレスだったが、自らの記憶がその鍵になると知り……
臆病で優しすぎる少女。感情が欠落したメイド。意図せず世界を託された勇者。
彼らとの絆を信じたウォレスもまた、決戦の地へと赴く――
これは、人知れず世界を守った人々のどこか寂しく、どこまでも優しい【語り継がれることのないお伽噺】
空間が意思と魔力を持ち、様々な魔物が息づく世界・パライナの北端に、誰も訪れない《最果て図書館》はあった。
記憶のない館長ウォレスは、鏡越しに《はじまりの町》の少女ルチアと出会い「勇者様の魔王討伐を手伝いたい」という彼女に知恵を貸すことに。
中立を貫く図書館にあって魔王討伐はどこか他人事のウォレスだったが、自らの記憶がその鍵になると知り……
臆病で優しすぎる少女。感情が欠落したメイド。意図せず世界を託された勇者。
彼らとの絆を信じたウォレスもまた、決戦の地へと赴く――
これは、人知れず世界を守った人々のどこか寂しく、どこまでも優しい【語り継がれることのないお伽噺】
- レーベル: 電撃文庫
- 定価: 693円(本体630円+税)
- ISBN: 9784049123357
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みんなのレビュー
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ami*152019/02/2159ファンタジー世界の裏側を見ているような物語。過去の記憶を失った“最果て図書館”館長のウォレスと感情がないメイドのリィリ。“はじまりの町”に住むルチアとの鏡越しでの出会いがウォレスとリィリの秘密を紐解いていく。ウォレスたちの過去や正体が明らかになった時、今まで私の中にあった勇者と魔王の関係のイメージがガラリと変わりました!また文章から様々な感情がどう作られるのかが細かくわかり、沢山の感情が味わえる本っていいな!と本の良さを再発見できた物語でもありました。普段ライトノベルを読まない人にも凄くお勧めしたいです。
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まりも2019/02/1155最果ての図書館の館長を務める記憶喪失の青年とはじまりの町に住む少女が紡ぐ人と人の絆の物語ここに開幕。あったかい。まるで日向ぼっこをした時のような温もりをくれる優しいおとぎ話。物語の設定そのものはありきたりだが、この作品には人の優しさと温もりに満ちている。勇者というファンタジー世界の定番を主人公にするのではなく、その世界で生きる他の人を主役にして、こんなあったかくて素敵な物語を作り出した著者に敬意を表したい。最後まで素敵な良い作品だった。
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よっち2019/02/0942空間が意思と魔力を持ち、様々な魔物が息づく世界・パライナ。その北端に誰も訪れない「最果て図書館」の記憶のない館長ウォレスが、鏡越しに《はじまりの町》の少女・ルチアと出会うファンタジー。勇者様の魔王討伐を手伝いたいというルチアと、魔王討伐はどこか他人事のウォレス。けれどそんなウォルスも積み重ねてゆくルチアとのかげがえのないやりとりやメイド・リィリの変化、勇者一行らとの出会いを通じて少しずつ心境の変化があって、封じられていた過去の因縁にも向き合いつつ、しっかりと決着をつけてみせた結末はなかなか良かったですね。
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かんけー2019/06/0136読了♪面白いです(*⌒∇⌒*)「つるぎのかなた」も善かったが本作も充分に読むに値する( ̄ー ̄)b最果て図書館で館長を務めるウォレスは自身が何者かを?問うて。本の魔物達のビジュアルが凄く和む(^_^;)鏡を通してのウォレスとルチアの会話にも和む♪ルチアの師匠!おっと?失礼...お互いを鏡越しに励まし、時に衝突するも、内心実際に逢いたいと想いを募らせて?二人の他にも勇者と魔導士の少年と少女と商売人の男性が登場し、二人の物語にいい意味で関わってくる♪帯にも在る様に王道のファンタジー(^.^)静かに始まる冒頭→
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サケ太2019/02/2134ありがとう。上質なファンタジー。かなり好きな作品になった。伝説の“最果て図書館”。記憶の無い館長。鏡の向こう側の出会い。狭い世界。商人、勇者と魔王の存在が世界を拡げ、忘れていた過去が発覚し、世界を救う。壮大だけどこじんまりした感じが素敵。世界も少女も救った脇役。素晴らしい作品でした。「めでたし、めでたし」
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