湖底ゆらめく最果て図書館 光の勇者と涙する姫君

発売日 : 2019/07/10
世界がほしい少女と最果て図書館館長、交錯する彼らの哀しく優しいお伽噺。
第25回電撃小説大賞《銀賞》受賞作 シリーズ第2弾!

 魔王を倒し、「めでたしめでたし」を迎えたはずの《最果ての図書館》の平和な日々……だが、事件は突如起こった。
 館長・ウォレスは役目を終えたはずのケルベロスの間に、ふと悪寒を覚える。
 そこには剣で身体を串刺しにされた謎の美女、ヒルデがいた。彼女は《地底湖の博物館》から、命からがら逃げてきたのだという。
 《博物館》館長は、魔王により家族を喪い、心を病んだ少女マリーアンジュ。
「世界の何もかも、全部が欲しいの」
 夢見心地に微笑む少女から、ヒルデを助け、館長として《図書館》を守るため、特殊魔法を会得したウォレスは《博物館》を巡る驚愕の真実を知ることに――。
 どこか寂しくどこまでも優しい【誰にも語り継がれないお伽噺】、追憶と哀哭のシリーズ第二幕!
  • レーベル: 電撃文庫
  • 定価: 715円(本体650円+税)
  • ISBN: 9784049125146

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みんなのレビュー

  • よっち
    2019/09/16
    魔王を倒した平和な日々を迎えた「最果ての図書館」。しかし地下で剣で身体を串刺しにされた謎の美女・ヒルデを発見し、彼女が逃げてきた「地底湖の博物館」館長で心を病んだ少女マリアージュと対峙する第二弾。ヒルデを助けるため、館長として図書館を守るため、訪れたトレジャーハンター・ロットとも協力して対峙する過程で明らかになってゆく悲しい過去。ウォレスは相変わらずお人好しな一面も垣間見えましたけど、ルチアや光の勇者たちの協力も得ての決着は、伏線をうまく回収しながらいい感じにまとめあげましたかね。続巻にも期待しています。
  • まりも
    2019/07/13
    暗くて深い地底湖の博物館と繋がってしまった図書館の物語を描くシリーズ第2弾。シリーズ2冊目にしてこの安心感と安定感。読んでいて落ち着くというのは素晴らしい事である。1巻よりも文章が洗練されている。キャラクター達の新たな一面をこうやって見ることが出来るのは何よりも嬉しいし、新たな発見というのはそれだけで楽しい。登場人物の数が少ない分、愛着もわいてくるしなんやかんやで良いシリーズモノになった気がします。切ないけれど、心がほんのりあたたかく優しい気持ちになれる。どうやら3巻も出るみたいなので期待して待ちたい。
  • かんけー
    2019/08/04
    読了♪前巻あとがきで続き?出そうな感じだったので楽しみでした(^.^)涙する姫君のサブタイトルに在る様に?最果て図書館と地底湖博物館の因縁とそこに織り成す様々な人物との運命的葛藤と悲劇をも孕み取り込み?物語は紡がれて。主人公ウォレスとメイドのリィリ♪でも充分濃いのだがwメインヒロイン!ルチアも負けじとw更にトレジャーハンターのロット!博物館のマリーとヒルデも負けてない~(^_^;)閑話休題?最少は?そうと、思ってたらまんまと騙されたw人物描写の配置構成が旨い♪出てくるキャラが皆優しく、「そう」見せても→
  • まっさん
    2019/08/29
    ネタバレあり
    ★★★☆ 今巻は前巻と比べて物語全体を通してきちんと話が繋がっている印象を受けて良かった。終盤の展開も予想外だったし、最後のまとめ方もかなり綺麗だなと思う。ただ、主人公・ウォレスが図書館の館長としての責務を果たそうとする割には全ての対応が後手後手に回ってしまい、結果うまくいったのはたまたまに過ぎない部分(ルチアがたまたまピクニックに図書館を訪れたりロットがたまたま勇者に助けられ、その勇者からの助っ人アイテムでなんとか凌いだところ)が少し引っかかったかな。まあこの部分に関しては伏線をうまく回収している、→
  • まるぼろ
    2019/07/14
    この優しい作品がシリーズ化してくれて嬉しい限りです。さて今巻は「地底湖の博物館」から逃れて来たというヒルデと言う女性が最果て図書館に現れる所から始まるお話です。今巻も本来なら敵役と捉えられるべきヒルデやマリーアンジュの悲しみを消し去ると言った感じの優しい締め括り方でとても良かったです。それに前巻よりも増してリィリの内面が表情豊かになって来た様に感じられてそこも良かったかなと。今巻でも活躍していたルチアも暫く図書館に滞在するそうで次巻はどんな話になっていくのか楽しみです。