鎌倉お寺ごはん あじさい亭の典座さん
発売日 :
2019/07/13
仏さまの教えと精進料理が、「さよなら」の涙に寄り添います。
退職したばかりの元営業・空也は、精進料亭“あじさい亭”で雇ってもらうために鎌倉へやって来た。
しかし店主である僧侶・蓮沼竜玄は拒否! ついには、椎茸干しに集中して相づちさえされなくなる。取り繕った理由を話していた空也も、つい言わないつもりだった、この店でなければいけない本当の理由を口にしてしまう。
「このまえ大好きだったばあちゃんが死んだ。堪らなくて、なのに出てきた精進料理が旨くて。味は違うのにばあちゃんの味を思い出した――」
空也の独白に竜玄は……?
しかし店主である僧侶・蓮沼竜玄は拒否! ついには、椎茸干しに集中して相づちさえされなくなる。取り繕った理由を話していた空也も、つい言わないつもりだった、この店でなければいけない本当の理由を口にしてしまう。
「このまえ大好きだったばあちゃんが死んだ。堪らなくて、なのに出てきた精進料理が旨くて。味は違うのにばあちゃんの味を思い出した――」
空也の独白に竜玄は……?
- レーベル: 富士見L文庫
- 定価: 704円(本体640円+税)
- ISBN: 9784040732527
富士見L文庫の新刊
みんなのレビュー
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佐島楓2019/07/2959いいお話だし精進料理の良さや仏教のことばの普遍性も伝わってくる。それだけにちょこっとしたBLめいたふるまいはいらないな~と思ってしまった。
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本夜見2020/07/0833ネタバレありセクハラ上司を殴って退職した元営業・舘石空也。精進料理『あじさい亭』で雇ってもらおうと鎌倉へやって来た。しかし店主で僧侶の蓮沼竜玄に拒否される。就活用取り繕った志望理由では 相槌さえ打ってもらえない。この店でなければならない理由 それは亡くなった祖母の味を思い出したからだ。チャラそうな空也だが、教えや注意は真摯に受けとめ良い方へ変わっていく。一見冷たい僧侶竜玄も空也にペースを乱されて人間らしい可愛げがのぞくが、キメる所はキッチリキメてるけどね。料理とお客様、空也にしか見えてないお客様の心暖まるお話でした。
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よっしー2022/05/0416お寺でご飯を作る人の話かと思っていたので、そっちか~となりました。本物の僧侶が作る精進料理のお店となると、敷居が高そうな印象ですが…行ってみたいですね。料理の中に籠められた仏教の教え。中々触れる機会もないので、新鮮で楽しく読めました。心が疲れた時に救ってくれそうな何かがあるように感じました。竜玄と空也のコンビも良い味してますね。押し掛けた人間をこうも大切にしてくれる竜玄にもビックリでした。
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なな2019/08/1115精進料理に纏わるストーリーで好みの内容なのですが、空也と龍玄がちょいちょいBLな雰囲気になるのが残念でした。最終話が一番お気に入りです。鎌倉散策に行きたくなりました。きちんとした精進料理を食べたことがないので、味わってみたいです。
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あずとも2019/07/159美しい紫陽花と精進料理と仏さまの教えのお話。人との別れに寄り添うやさしい言葉がじわ~っと滲みてくる。
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