その青き男
発売日 :
2001/12/01
……その時、ケイの広い肩は泣いていた。大ヒットシリーズ、第4部外伝集
彼は自殺志願者のように思いつめた、どう見ても死にに行くとしか思えない顔つきをしていた。その彼と再会したのは、若手指揮者たちの登竜門であるヤーノシュ記念コンクールの第一次予選だった。──ハンガリー国際指揮者コンクールでの、圭の孤独な戦いを描いた表題作他、「ある革命」「懺悔と花束」など全八編を収録した待望の第4部外伝集!
- レーベル: 角川ルビー文庫
- 定価: 607円(本体552円+税)
- ISBN: 9784044346362
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角川ルビー文庫の新刊
みんなのレビュー
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美雀(みすず)2017/02/1437ネタバレあり主に圭の事が書かれていた気がする。最初はなんて奴だと思っていたけど、話が進むに連れて、悠季と同様にいとおしいキャラになりつつあるなぁ。圭の子供…存在してほしかったかもって思ったりして。また違うドラマが生まれていたと思いました。圭もかつては女性を愛して、裏切られ…本当に過酷な10代だったんですね。宅島君(笑)圭にも悪友と呼べる人物がいたんだねぇ。
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rabbit2018/03/2818ネタバレあり第4部外伝、圭のコンクールを第3者の目線で描いた「その青き男」他、久しぶりのソラ君と生島のアメリカでの生活や圭の過去が、垣間見られたりと盛りだくさんな外伝集でした。
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ハル2021/10/0417ネタバレあり第四部 外伝 短編集 圭が一人コンクールに向かい合ってる姿や高嶺とソラ、遠藤、圭と悠季の不思議な夢の話、石田さん(ニコちゃん)の店「モーツァルト」での話。圭の高校時代の男との初体験の話はちょっとモヤッとしちゃった。ウィーンでの圭と悠季の穏やかで優しい休日。最後の話では奔放で自堕落な圭の過去…昔の話だけど圭のあまりの弾け方に呆れました。でもそれを赦そうとする悠季の強さを感じ、悠季のプレゼントにメラメラしてる圭が可笑しかったですw
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MM2016/05/019ネタバレあり外伝&番外編集。どのお話も中身の濃い良いお話だった!特に心に残ったのは「ある革命」。圭が高校時代、宅島に連れて行かれたパーティーでリッチーという男性と出会いベッドを共にする。そこで圭は過去の苦い経験を告白する。結婚の道具として役に立たないという理由でこの世に生まれて来ることが出来なかった圭の子供。生きていたならば今は中学生くらいだろうか。「女は裏切る。愛情より利得。化粧の下に鬼を飼っている。」という圭の言葉が何とも切なすぎる。
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雨蛙2017/10/208第4部外伝。悠季とすれ違いを起こした後、失踪するかのようにハンガリーへ向かい二位で終わった圭のコンクールの出来事が第三者から語られる。ソラと生島のニューヨークでの活動など他の人の短編も入っていて少しずつ変化している現状が分かって面白い。
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