電撃文庫の新刊
みんなのレビュー
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よっち2019/10/1134なぜか上京したはずのあの日から13年後の未来で目を覚ました音楽で天下を取る夢を抱く少年「しんの」。そんな彼と大人になった慎之介視点で描かれる「空の青さを知る人よ」のもうひとつの物語。ストーリーの展開自体は額賀澪さんのノベライズ「小説 空の青さを知る人よ」(角川文庫)とほぼ一緒でしたけど、視点があおいから慎之介たちに変わったことで、あおい不在時のしんのの心理描写や慎之介の抱える葛藤、そして過去に向き合って再び前に進み、自らの想いを再確認してゆく姿が描かれて、同じ物語でもまた違った趣を楽しむことができました。
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芳樹2019/10/1128ネタバレあり金室慎之介と高校生の"しんの"の視点から描かれる、もう一つの"空の青さを知る人よ”。それぞれの心情が語られ、なぜ、"しんの"が13年前の姿で現れたのかが明らかになります。慎之介が過去を受け入れ、信じた未来へ進むことを決意。前向きなエンディングで良かった。映画も楽しみです。
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あなほりふくろう2019/11/1724映画鑑賞済み、角川小説済み。しんの視点で語られるストーリーだけど、しんのもあおいも見つめる先が大して違わないので(劇中でもしんのはあおいをあんまりみていないw)オルタネイティヴな企画としては弱かったかなあ、という印象。角川小説と合わせての気づきはあったので、収穫はありました。
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nawade2019/11/2111ネタバレあり★★★☆☆ 【三角の距離は限りないゼロ】が好調な作者が映画をもう一つの視点から描いたスピンオフ作品。もう一つの視点といいながら、慎之介としんのの視点から描いており、特に映画を見ただけではよくわからなかった慎之介の感情が分かりやすくなっている。映画ではうらぶれた壮年にしか見えなかった慎之介だが、しんのと同一人物だけあり、真っ直ぐな性根とあかねへの想いは残っており、この本を読むことで、彼のことをもっと好きになれるだろう。ただ、それだけにここで終えるのではなくエンディングまで描いてほしかった。
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ツバサ2019/10/149しんのと慎之介視点からみる、空の青さを知る人よ。映画で感情移入した2人なので、改めて良い男だと思いました。自分は13年前の自分に胸を張って、前に進んでいると言えるのか考えさせられます。
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