本と踊れば恋をする
発売日 :
2019/11/21
人気作家書下ろし! 本を愛するすべての人に送りたい、ビブリオ・ミステリ
東京都、二子玉川。
高校生の十屋(とおや)龍之介は、
父の遺した蔵書が高く売れたことがきっかけで、
古書を見極め売買する「セドリ」になる。
ある日、多摩川沿いの古書店を訪ねた彼は、
洋服に羽織姿の店主・朝香裕也から万引きを疑われる。
朝香の店は開店休業中だが、
大切な本が盗まれたらしい。
それは朝香が作製した「贋作本」。
捜したら好きな本をやる、と言われ、
龍之介は本捜しを手伝うことに。
新感覚ビブリオ・ミステリ!
高校生の十屋(とおや)龍之介は、
父の遺した蔵書が高く売れたことがきっかけで、
古書を見極め売買する「セドリ」になる。
ある日、多摩川沿いの古書店を訪ねた彼は、
洋服に羽織姿の店主・朝香裕也から万引きを疑われる。
朝香の店は開店休業中だが、
大切な本が盗まれたらしい。
それは朝香が作製した「贋作本」。
捜したら好きな本をやる、と言われ、
龍之介は本捜しを手伝うことに。
新感覚ビブリオ・ミステリ!
- レーベル: 角川文庫 キャラクター文芸
- 定価: 616円(本体560円+税)
- ISBN: 9784041085424
角川文庫 キャラクター文芸の新刊
みんなのレビュー
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黎明卿(禍腐渦狂紳士タッキー)2019/12/15106ネタバレあり【……本を読むということは、本と踊ること(十屋)】セドリ師のDK、贋作師の古書店の店主、古書探偵の女性。奇妙な3人のキャラが紡ぐビブリオ・ミステリ。セドリ師の十屋が朝香の盗まれた贋作本を探す過程で父親のことやストーカーの捜索、本にメッセージを遺した人物の特定といった出来事に巻き込まれ、本を金銭目的としか見なしていなかった彼が初めて本と向き合う作品。とても心に響くエピソードの数々で、読書=本と踊る、の意味を知ったとき妙に納得がいきました。また、P174のエリオットの本に書かれた言葉にもとても共感しました。
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佐島楓2019/12/0263キャラクター性を前面に押し出した小説でもなく、かといってガチガチのミステリでもなく。不思議な浮遊感のようなものがあった。
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坂城 弥生2020/12/0452絵画を芸術品ではなく資産や投資物として見る人を嫌悪する芸術家の気持ちを今まで理解不能だと思ってたけど、この作品の本を金儲けの道具としか見てない高校生の存在で、確かに不快だ。と理解しました。それだけです。不快感を覚える人を好きになれないので、主人公に感情移入して読めなかったのが残念かな。
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hirune2020/03/2452子どもや女性に辛辣で容赦ない愛想の悪い大人が出てくる本に近頃よく出会す気がするんですが、流行りなのかしら?でも表面は愛想が良くて腹に一物の悪い大人よりなんぼかマシですね。朝香は態度は最悪でも意外と面倒見もいいしね😅本筋の朝香が盗まれた本の回収が遅々として進まず、朝香、吟子、十屋の3人とも親との微妙な関係の全ては明らかにならず解決もしてないから まだまだ先が長そう…かな?
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よっち2019/12/1441母子家庭で高校がバイト禁止ため、父の遺した蔵書で「セドリ」を始めた十屋龍之介。多摩川沿いの古書店を訪ねた彼が、朝香が作製した贋作本探しを手伝うことになるビブリオ・ミステリ。店主。朝香の依頼で本の探偵・吟子とともに贋作本探しを始めた龍之介が遭遇する、彼の父親がいない理由、ネットで出品された贋作本の真相、謎の句読点の落書き。この手の本にしてはあっさりとした読みやすさがやや意外でしたが、残された本を通じて見えてくる何とも複雑な心情と、抱えているものがありそうな登場人物たちのその後をまた読んでみたいと思いました。
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