帝都つくもがたり続
発売日 :
2019/11/21
怪談集めは続くよどこまでも――。凸凹男子コンビの怪異譚巡り、第2弾!
腐れ縁の新聞記者・関が手掛ける記事のために、引き続き怪談蒐集を手伝う大久保。怪異集めは順調のはずだったが、二人は些細なことから仲違いしてしまい……。ゾッとするのにどこか優しく切ない怪異譚!
- レーベル: 角川文庫 キャラクター文芸
- 定価: 770円(本体700円+税)
- ISBN: 9784041087466
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角川文庫 キャラクター文芸の新刊
みんなのレビュー
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ダージリン2019/11/3026ネタバレあり2巻目が出て、とても嬉しいです! このレトロ感漂う怪奇譚でありながら優しいような、切ないような雰囲気が気に入ってます。今回は主役二人の家族も出て来て、特に姪の翠が可愛いです。どの話も良かったですが、「藤まとう人」と「帰らずのさか」が印象的でした。
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さくりや2019/12/1124カクヨムが面白かったので。作者さんが慣れてきたのか文章濃度が高くなったような。読みにくいけどこの方が大久保の鬱々とした人間性が伝わってきて好きだし、多少読みにくい方が噛み締めて読める。「藤まとうひと」大久保と芸者の語りが入り混じる文章が凄く好き。乱歩とか夢Qとか谷崎にありそう。「帰らずのさか」関が読ませるお方なのね。がんばれ大久保まけるな大久保。大久保が死なないのはアレか、毒をもって毒を制す的な。綺麗にまとまっているけどまだまだ続きが読みたいし、大戦を経験した彼らも見たい。
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さやなか2023/03/1321人形には魂が宿ると言われるが、それ以外、物や道具にも魂が宿る事がある。それがタイトルにも明記された「つくも」、漢字にすれば「九十九」である。ある日突然私の枕元にあるぬいぐるみ’sが話しかけてくれたら、怖いよりも嬉しいかもな…などと思ってしまうが、新聞記者である関と零細作家の大久保との周りとの縁やつながりにひどく哀愁をぶつけられ、こちらまでも変に鬱々としちゃうわ、なんて感じながらほんのり優しい気持ちになる作品です。死人と話すことができたならば、こんな世界観も悪くない。人は何かの代償を持って生きているのだから
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きょん2019/12/0914今回は大久保せんせが頑張ってますね。『藤まとうひと』で大久保のモノローグがそのまま亡き女たちのモノローグに変わって行くのが読んでてぞくっとした。
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Yucca2020/06/079ネタバレあり★★★★☆:つくものがたり2作目。またまた記事のために怪異を追っかけている大久保と関。1作目が大久保の話だとしたら、2作目は関のお話かな。臆病者で鬱気味だった大久保がついに立ち上がったよ!個人的には終話で謝辞を君宛にしても良いかなってとこで目頭が熱くなり、グッときた。あんなに憎まれ口叩いて、痴話喧嘩ばかりしてたのに(*´-`)素直になれない2人が不器用なりに言葉を重ねていく様子に愛しさ爆発。もう少しこの2人のお話が読みたい、と思えました。
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