異能

発売日 : 2020/01/24
この世界には確実に主人公側の特別な人間がいる。でも、それは僕じゃない。
自分の凡庸さを自覚している大迫祐樹には成績優秀で野球部エースの赤根凜空と学校一可愛い月摘知海という友人がいる。――自分は二人の間を取り持つモブキャラなのだ。しかしある日大迫は知海と二人で映画に行くことになってしまう。「デートだね」とはにかむ彼女に戸惑いながら帰宅した大迫の前に、見知らぬ少年が現れて問う。「君の願いは、なにかな?」それは異能を秘めたモノたちへのバトルロワイヤルへの招待だった。「僕……の中にも異能があるのか?」だがそれすらも完全な思い違いだったのかもしれない――!! 予想を覆す怒濤の展開。審査員評が完全に割れた事件的怪作、刊行。
  • レーベル: MF文庫J
  • 定価: 704円(本体640円+税)
  • ISBN: 9784040641959

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みんなのレビュー

  • よっち
    2020/03/02
    屈指の進学校に入学し自分の凡庸さを痛感した大迫祐樹。成績優秀で野球部エース赤根凛空と学校一可愛い月摘知海という二人の友人を取り持つモブキャラ役を自認する彼が、謎の少年から異能バトルロワイヤルに招待される物語。甘酸っぱい青春小説っぽい導入からの思っても見なかったいきなりの急展開。次々と登場する異能を秘めた登場人物たちのバトルロワイヤルを引き起こした黒幕の真意。強者と思われた異能者たちが次々と退場してゆく展開には驚かされましたが、伏線を回収していった先にあった意外な対決とその決着はなかなか良かったですね。
  • アウル
    2020/01/24
    ネタバレあり
    自身の事をモブキャラと思っている祐樹は文武両道な凛空と学校一可愛い知海という友人がおり自分はその間を取り持つ一部と思っていた。そんなある日、知海とデートする事となった祐樹だったが突如として平凡な日常から異能者たちのバトルロワイヤルへと巻き込まれてしまうのであった。初っ端からの展開に驚きどうなるのかと思ったがそういう風に持ってくるのね。面白かったんだけれども登場人物が迷いなさすぎるという点がちょっくら違和感として残ってしまうかな。失ったものは元に戻らないが自分の人生は自分が主人公としり進み出した姿は良かった
  • ツバサ
    2020/01/31
    殺し合いで、どんどん進んでいく展開に惹きつけられました。バラバラに視点が切り替わっていく群像劇で、最後に1本に繋がったのが快感でした。主人公の頑張りに胸が熱くなりました。
  • ℳℯ
    2021/02/16
    ★☆☆☆☆ 正直、微妙だった。事件的怪作ということで楽しみにしていたのだが、どんでん返しがあるのかと思えば想定内の範疇で謎が明かされていったし、叙述トリックとしてもどうもイマイチ。それなりに買って後悔したレベルだった。強いて気になった点を挙げると、最後の数行は何か意味があったのだろうか。あれが真のどんでん返しだとしたら申し訳ない。私には理解できなかった。
  • かっぱ
    2020/01/26
    ネタバレあり
    自分の願いを叶えるために自身の異能を用いて互いを殺し合う異能バトル。快作と評されるのも頷ける。登場人物たちが"願い"と"殺し"を天秤にかける葛藤みたいなものが少ないことにしっくりこなかった部分はあるものの、グイグイと読み進めてしまう作品の強さは本物だ。主人公ではないのだと自身の可能性を諦めつづけた祐樹が、特別になれるかもしれないと願ったその先で展開される物語の顛末には、どこか爽快感のようなものがある。特別な人には特別たる理由があるけれど、その背景は眩しさだけじゃない。自分の人生くらい主人公になればいい