君を失いたくない僕と、僕の幸せを願う君
発売日 :
2020/01/10
私が、そうちゃんを幸せにする! だから――私を助けにきて。
「私は、そうちゃんに、幸せになってほしいの。だから、私じゃ駄目」
高校一年の夏。ようやく自覚した恋心を告げた日、最愛の幼馴染はそう答えた。自分は3年後には植物状態になる運命だ。だから俺には自分以外の誰かと幸せになってほしいのだと。
運命を変えるため、タイムリープというチャンスを手に入れた俺。けれど、それは失敗の度に彼女にすべての痛みの記憶が蘇るという、あまりに残酷な試練で。
何度も苦い結末を繰り返す中、それでも諦められない切ない恋の行方は――。
ごめんな、一陽。お前が隣にいてくれるなら、俺は何度だってお前を助けるよ。
高校一年の夏。ようやく自覚した恋心を告げた日、最愛の幼馴染はそう答えた。自分は3年後には植物状態になる運命だ。だから俺には自分以外の誰かと幸せになってほしいのだと。
運命を変えるため、タイムリープというチャンスを手に入れた俺。けれど、それは失敗の度に彼女にすべての痛みの記憶が蘇るという、あまりに残酷な試練で。
何度も苦い結末を繰り返す中、それでも諦められない切ない恋の行方は――。
ごめんな、一陽。お前が隣にいてくれるなら、俺は何度だってお前を助けるよ。
- レーベル: 電撃文庫
- 定価: 693円(本体630円+税)
- ISBN: 9784049128949
電撃文庫の新刊
みんなのレビュー
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よっち2020/06/0542高校一年の夏。晴丘蒼がようやく自覚した恋心を告げた日、最愛の幼馴染・天ヶ瀬一陽が告げた返事。運命を変えるため、彼女を取り戻すためにタイムリープを繰り返す青春小説。小さい頃から一緒にいるのが当たり前だった幼馴染・一陽との関係。そんな彼女が友人になった涼夜蛍と蒼をくっつけようとしたり、らしさを失っていった理由。彼女の切なすぎる覚悟と、それでも諦めない蒼のループの繰り返しには壮絶なものがありましたけど、二人の確かな絆が厳しい試練を乗り越えさせましたかね。背景にあったもうひとつのエピソードもなかなか良かったです。
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芳樹2020/01/1230ネタバレありまさに標題通りに、お互いを想い合う幼馴染み同士の蒼と一陽の恋愛物語。それぞれが互いに想いをぶつけ合う樣は一見、自己満足的な一方的なものに思えます。それでも互いにそれぞれの想いをくみ取り合い、二人で歩める道を目指す意志を示す姿は、とても心に突き刺さりました。神田先生の描く物語は心に響いて好きです。『ハッピーエンド』とはどういうものかについても、改めて考えさせらました。それを踏まえても、一陽の笑顔で締めくくられる本作のエンディングはとても良かった。次回作も楽しみにしています。
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まっさん2020/02/1129★★☆ 題材としてはよくあるループ物。最愛の彼女を救うために何度もやり直しを体験する主人公・蒼は、幾度となく繰り返される彼女の悲劇を救うことが出来ずにいた。今作の特徴は救われる側の彼女・一陽にも自らのために苦悩する蒼の記憶が残ってしまうところ。てっきり彼女の苦しみというのがその都度経験する事故だったり事件の記憶に伴った痛みだと思っていたので、実際そういった描写は見られずどちらかというとそんな自分のために苦心する蒼の姿を見て苦しむ〜といったような展開だった所が少し残念だったかなと。確かに一陽の立場から→
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アウル2020/01/1827ネタバレありこれ好き。タイトル通りの青春モノにSF要素を加えてくるとか俺得でしたわ。前半の幼馴染との青春ものは甘酸っぱく、みんなを巻き込んでの水鉄砲で遊ぶのも青春してるな~と思った。けど学校内はNGよねw中盤からタイムリープを繰り返し、お互い精神的に磨り減ってきている所はちょいと泣きそうだったわ。それでも諦めずに「二人」でいる事を誓い最悪な結末から抜け出しハッピーエンド迎えたときは良かった。個人的にはやり直す所をもうちょい描写増やしてもよかったかな~と思った。
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かっぱ2020/01/1222ネタバレあり三年後に訪れる幼馴染の少女の悲劇を回避するため、タイムリープをくり返す少年の物語。好きな女の子のために一生懸命に頑張る男の子の物語が大好きだ。一陽に対する蒼の行動力は素敵としか言えない。互いの幸せを願うあまりに、自分の気持ちに蓋をした一陽の本音を引き出す蒼の直向きな姿には心を打たれた。幼馴染としての関係性も蔑ろにせず、この二人はきっとこれまでも仲良く生きてきてこの先も大丈夫だと思わせる説得力が、告白の対比を筆頭にしっかり描かれていて今は読後の余韻に浸りたい。ハッピーエンドが嫌いな人なんていないはずなんだ
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