妖琦庵夜話 顔のない鵺
発売日 :
2020/03/24
榎田ユウリ×中村明日美子が贈る、美しく妖艶な妖怪探偵譚!
「御指を、いただきたく存じます」
洗足伊織(せんぞくいおり)のもとに現れた老婦人は、
妖人《鬼指(おにゆび)》と名乗る。
刃を手に、指をくれと迫りながらも、彼女はひどく怯えていた。
他にも《シシン》、《天邪鬼》と、存在しないはずの妖人たちが伊織に近づく。
青目の関わりを察した伊織は、
家令・夷(えびす)にある指示を下す。
一方、刑事の脇坂(わきさか)は『麒麟の光』事件の真相を追う。
そこには正体不明の《鵺(ぬえ)》の気配が潜み……。
本当に悪い奴は、誰なのか。
妖人探偵小説第8弾。
洗足伊織(せんぞくいおり)のもとに現れた老婦人は、
妖人《鬼指(おにゆび)》と名乗る。
刃を手に、指をくれと迫りながらも、彼女はひどく怯えていた。
他にも《シシン》、《天邪鬼》と、存在しないはずの妖人たちが伊織に近づく。
青目の関わりを察した伊織は、
家令・夷(えびす)にある指示を下す。
一方、刑事の脇坂(わきさか)は『麒麟の光』事件の真相を追う。
そこには正体不明の《鵺(ぬえ)》の気配が潜み……。
本当に悪い奴は、誰なのか。
妖人探偵小説第8弾。
- レーベル: 角川ホラー文庫
- 定価: 682円(本体620円+税)
- ISBN: 9784041091258
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角川ホラー文庫の新刊
みんなのレビュー
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モルク2021/12/15112シリーズ第8弾。妖人「鬼指」を名乗る老女が伊織の指をくれとやって来た。その他「シシン」「天邪鬼」と名乗り腕、耳を欲する者も。しかしその名の妖人は存在しない。またも青目の仕業か。やつの狙っているものは…。前巻から登場する伊織、青目の実父、やることが青目そっくり。青目は父に似たのか、父の教育のたまものか。伊織の苦しみを見たいがため彼の大切なもの、夷、マメに攻撃が…。さらに脇坂も…大丈夫か脇坂。この先も目が離せない。なにっ!次巻が最終巻ですって⁉
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りゅう☆2021/05/3094伊織が危ない。鉈で襲われたり、指が欲しいと老婆にお願いされたり。絶対青目が絡んでるのは分かってるけど、なんなの、この接触は?鵺について訪ねた脇坂は伊織の逆鱗に触れ出禁に。またひろむは<天邪鬼>という女の子と接触。青目に狙われた男性を助けるために夷が向かう。夷ピンチ!青目、強すぎるよ。そしてまた犠牲者が…。警察の犬って誰?今までの青目の犠牲者との繋がりありで奥深い。出禁脇坂なのでホッコリ場面少なし。いよいよ伊織はあいつと…。伊織が危ない(2度目)。そして怒涛のラスト。ちょ、ちょっと…大丈夫?絶対死なないで!
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藤月はな(灯れ松明の火)2020/05/0386ネタバレあり急こしらえの名前に合わせて属性をぞんざいに与えような妖人。彼女らが伊織を害そうとする理由に絶句。「あなた達があいつに対し、何もしなかった/したせいで私の大切な人は犠牲になった。許せない。許さない。だから代わりに償って」。行き場のない悲嘆や怨みを抱えて踠き苦しむ人もゲームの駒にしてしまえる「鵺」。「鵺」の正体は思っていた通りですが、余りの遣り口の悪辣さと悪びれ無さに眩暈がします。特に咲花さんに伊織を襲わせようとした場所が分かった時、マグマのような憤怒が湧いた。彼女が最も傷を負い、それでも大切だった場所なのに
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凛2020/04/2563シリーズ8作目。「御指をいただきたく存じます」存在しない妖人を名乗って、伊織の身体の一部を狙う者たち。彼らを裏で操っているのは、鵺。その正体は早々に見当がつくけれど、敵として対峙するには青目よりも癖があって、手強そう。鵺は伊織をどうしたいんだろう。終わりが近いのだとは思うけれど、展開がどんどんシリアスになっていくのが辛い。白菜云々のやりとりをしていたような和やかな妖琦庵が早く戻ってくることを祈らずにはいられない。できれば、青目も救われますように。青目が伊織を助けてくれないかなと思ってしまうのは甘いのかな。
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眠る山猫屋2020/05/1958〝鵺〟がひしひしと近づいてくる。青目を「作り上げた」人物だけあって、容赦という概念が無い。嫌がらせだけの為にこれだけの惨劇を仕掛けてくるとは・・・。物語は終盤に向けてのプレリュードといった感じ。
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