Last kiss

発売日 : 2002/08/25
佐藤ケイが贈る、ひと夏のセンチメンタル・ラブ・ストーリー。
「私が死んだら、お兄ちゃんはきっと泣くと思います――」 重い病気を患っている中学ニ年生の井崎由香。夏休みに一時退院した彼女は、これまでほとんど接触のなかった兄の智弘と、“かんネェ”こと夏尾とともに過ごした夏の想い出を日記帳に綴る。 兄に帽子を買ってもらったこと、神戸の高山植物園に行ったこと、お弁当を持って須磨海岸に海水浴に行ったこと……。 だが、何気ない日々の中で少しずつ兄への気持ちは形を変えていく。揺れ動く淡い恋心を知るべくもない智弘。そして由香の気持ちを知ってしまった夏尾。結末は悲しい出来事とともに訪れた……。
  • レーベル: 電撃文庫
  • 定価: 693円(本体630円+税)
  • ISBN: 9784840221603

この作品をストアで探す

みんなにシェアしよう

電撃文庫の新刊

  • 陰キャの俺が席替えでS級美少女に囲まれたら秘密の関係が始まった。 2
    陰キャの俺が席替えでS級美少女に囲まれたら秘密の関係が始まった。 2
    美少女たちの言いなりになるのも陰キャの使命!?
    星野星野 (著者) / 黒兎 ゆう (イラスト)
    発売日: 2025/07/10
    電撃文庫
    試し読みする
  • ゲーム・ウィズ・スローン 無限死行
    ゲーム・ウィズ・スローン 無限死行
    逃げ場のないデスゲームと化したVRSLO。攻略に挑む少年の運命は――
    夏海公司 (著者) / SOLANI (イラスト)
    発売日: 2025/07/10
    電撃文庫
    試し読みする
  • この青春に、別解はない。 デルタとガンマの理学部ノート 2
    この青春に、別解はない。 デルタとガンマの理学部ノート 2
    理系部活×日常の謎、第二弾。さあ、青春のフィールドワークへ。
    逆井 卓馬 (著者) / 遠坂あさぎ (イラスト)
    発売日: 2025/07/10
    電撃文庫
    試し読みする
  • 最強の悪役が往く~実力至上主義の一族に転生した俺は、世界最強の剣士へと至る~ 2
    最強の悪役が往く~実力至上主義の一族に転生した俺は、世界最強の剣士へと至る~ 2
    最凶の悪役、力を求めてエルフの里を蹂躙する!
    反面教師 (著者) / Genyaky (イラスト)
    発売日: 2025/07/10
    電撃文庫
    試し読みする
  • 死なない少女の屍体は、ここに。
    死なない少女の屍体は、ここに。
    不死身の騎士団長は、なぜ殺されたのか。
    築地俊彦 (著者) / 切符 (イラスト)
    発売日: 2025/07/10
    電撃文庫
    試し読みする

みんなのレビュー

  • たく@ぼっち党員
    2014/10/08
    中の中。これはー…恋愛モノってことでいいのかな? どうも私、スレてしまっているようで、感動はしませんでした。捻りがないというか、ストレートすぎると言うか…。んー、大学生が読んで楽しめるほどではないっすね。作者さんがデビュー前に書いたものらしいですし。もっと幼い頃に読めば心に響いたかも? 主人公のくずっぷりと偽善者的振る舞いに終始イライラして読んでました。あと、一人称視点とはいえ、セリフ以外も関西弁なのは読んでて辛いものがある。
  • ぶなぶな
    2020/04/03
    高校生の智弘が難病の妹・由香と共に過ごしたひと夏の物語。真っ向から全てを描いておりあまりに辛かった。終末期の病を持つ者とその周囲は、こんな風に死が近づいて、こんな風に置いて逝って、こんな風に失うのだろうと想像する。智弘の一人称は極めて直情的で、全部の感情が偽りなく流れてくる。会話の少なかった兄妹が色々な場所に遊びに行ったりと、智弘が初めは戸惑いつつも妹のために尽力する姿は立派だった。何もしてやれなかったなんて嘘である。かんネェも二人を支えてめちゃくちゃ良い幼馴染だ。それと由香の日記はまじでずるいと思った。
  • Humbaba
    2012/01/28
    小さく,病弱な体.しかし,そこに込められた思いまでもが小さいとは限らない.ずっと病院にいたために,何をするにも時間がかかり,体力が尽きてしまう.それでも諦めたくないものがあるからこそ,それてにしようとする.
  • た〜
    2012/07/04
    ふわふわあまあまのラブコメのような始まり。だんだん重たくて切ない展開に・・・ 現実にあっても不思議がない設定であり結末もご都合主義を排し現実的であり切ない。
  • 凜音
    2023/08/07
    ネタバレあり
    読了 重い病気を患う妹の由香は夏休みの間だけ退院する。 それまで関わりの薄かった兄:智弘と過ごす夏休み。数々の矛盾した感情を抱えるキャラ達の物語。 人間味に溢れた作品だったな… いくら妹の死の直前であったとしても、向き合った時間の短さや、状況状況での対応、心の声、どれもが偽善的だったり、利己的だったりと醜い側面を持ちつつ、それでも妹になにかしてあげたい気持ちもある。 それこそ人の心なんて矛盾の塊なのだからそういう人間味溢れた作品になってましたね。