万葉ブックカフェの顧客録

発売日 : 2020/06/13
はるか昔、『万葉集』の詠人にも私たちと同じ悩みごとがありました。
とある事情で仕事を辞めた志野は、ある日『千撰萬葉集』という古い本を見つける。
しかし、本を開くと小さな和装の女が挟まっているではないか。
悲鳴を上げた瞬間、ざわわーっと同じく小さな生き物たちが本から飛び出していく。
突然神様や妖(あやかし)が見えるようになって困り果てた志野は、この体質を治してもらう代わりに義切が営むブックカフェで働きながら逃げた詠人(よみびと)を集めることに。
ところが詠人を本に戻すには、歌に沿った悩みを解決しなければならない。
彼らに寄り添う内に志野は自身の過去にも向き合い始め……?
  • レーベル: 富士見L文庫
  • 定価: 682円(本体620円+税)
  • ISBN: 9784040736822

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みんなのレビュー

  • 真理そら
    2024/01/30
    珈琲豆屋さんで拾い食いしたチョコレート(大人の女性が拾い食いをするだろうか?という疑問はさておき)のせいで色々なモノが見えるようになった上に本に閉じ込められていた付喪神たちを逃がしてしまった志野。謎の男・義切に付喪神を本の中に戻すように言われた志野は義切の経営する古書肆でバイトをする羽目に…。付喪神、妖怪、コーヒー、万葉集と魅力的な道具立ての割に物語がこじんまりとまとまってるのが惜しい。まだ見つかっていない詠人もいるし義切の素性も謎のままだしシリーズ化するのかも?
  • 瀧ながれ
    2020/09/30
    「万葉集」が好きなので、こういうアプローチもあるんだぁと思いながら楽しく読みました。あの大量の歌を!?と驚いて読み始めたのですが、全部じゃなくてダイジェスト本から、歌人の霊じゃなくて歌の付喪神が逃げた、というおはなしでした、なるほど。付喪神や小鬼など、ちっさくて愛らしいキャラクターが、画面のあちこちでちょろちょろ動くのが楽しいです。全部でどのくらいの付喪神が逃げたのか、はっきりした数字は書かれてなかったようなので、魅力的な歌を使って、かわいい付喪神をいっぱい描いて、「万葉集」のおもしろさを伝えてください。
  • よっしー
    2023/07/19
    タイトルが気になり、手に取りました。万葉集から飛び出した和歌の詠み人達を本に戻すお話でした。万葉集ってあまり馴染みが無かったのですが、詠み人と共に歌の説明があったのでなるほどと思いながら読み進めていました。本から飛び出た詠み人達も可愛い上に人助けをしていて…このままでも良いのではと思ってしまいますね。中途半端な所で終わってるのですが、続編はあるのかな?にしても、不思議な物が見える経緯が拾い食い…悪い大人のお手本ですね(笑
  • ちげー
    2023/03/16
    付喪神が出て来たり、美味しくコーヒーが出て来たり、うち好みのお話でした。 ほのぼのとしてとても良かったです。
  • yamakujira
    2020/09/02
    見知らぬ男性が持つ「千撰万葉集」から、歌に宿った付喪神もとい詠人たちを逃がしてしまった志野は、持ち主の義切から責任を問われ、彼が営む古書店でブックカフェを開きながら逃げた詠人を集めることになる。母親の愛情を曲解して自己肯定感が低い志野が、古の歌心に触れて自分を見つめなおすって再生の物語は、小さな額田王を肩に乗せたり、小鬼と仲良くなったり、なんともかわいいファンタジーだ。ラノベとして楽しんで、巻末の原稿募集を見たら「大人が胸はずむ小説」って、まさかこのレーベルは大人向けなのかとびっくり。 (★★★☆☆)