赤くない糸で結ばれている

発売日 : 2021/03/24
人の数だけ恋がある。恋の数だけ涙がある。共感必至の切なさをあなたに……
高校2年生の中川は、友人にすすめられ久しぶりに書店に立ち寄った。POPにひかれ手に取った本を持って行ったレジで、対応してくれた店員に一目ぼれしてしまう。彼女には「あつみ」とあった。それ以降、1冊読み終わるたびに、本を買う日々が続いていたが……ほかラジオ番組の投稿者が気になる秀才、高校時代の同級生に翻弄される女子大生、同性を崇める女子中学生など全5編を収録した、究極の切なさを描く短編集。
イラスト/山中ヒコ

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みんなのレビュー

  • ツン
    2021/08/23
    読んだつもりで、3ページで止まっていた。。ということに気づいて、読了。最初の短編気に入っていたのに、そういう結末なのね。。まあ、結末を見せてくれてよかったけど。君恋の続きがペー子(笑)サイドから少し見られたのがよかったです。
  • sakai
    2021/04/29
    もう会えなくなった人、一方的に気になる人、偶然居合わせた人、などなど 繋がりは薄いけど 人生に影響を与える出会いが描かれた短編集。運命の赤い糸で結ばれた人にはもう出会わなくてもいいから、"赤くない糸で結ばれている"人とたくさん出会いたいなと思った。高校生は遠い昔のことなので、他人事のようにほっこりしながら読み進めていたが、「そんなアイツに騙されて」「モスキート」では自分の黒歴史を思い出させられて、今回も他の筏田作品と同様、過去の自分を振り返る読書になった。
  • のんちゃん
    2021/07/06
    タイトル通り5つの短編、どの話の登場人物の想いも報われない。すごく現実味のある話。よく小説を読むと、こんなにうまくいくわけないじゃんとの思いに駆られる話もあるが、その真逆をいく。その為、今迄読んだ小説と違う雰囲気を醸し出している。一話だけホラーだったが、他の話は後味の良い一陣の風が吹き去った後のようなラストで好みだった。後書きで作者が、人は様々な色の糸でつながっていると記していたが、本当にそうだなぁと、読後、すごく納得できるものがあった。
  • さおり
    2021/09/23
    ネタバレあり
    あなたと私を結ぶこの糸が赤いのか赤くないのかは、この人生が終わる時までわからないんじゃないかな。だからこれからかもしれないよ、今のところは赤く見えてないだけで。みたいなことを考えました。緩く繋がる連作短編の形で「栞のテーマ」がいちばん好き。「サトラレたりしてないだろうか」は私もよく考えます。しょうもないことを妄想しすぎているので。あと、ストーリーとは関係ないんだけど、私の名前に入っている漢字「いとぐち」と読むとはじめて知りました。なんか、嬉しかったです。嬉しかったと言えば、恵麻が出てきたよ、たぶん、、、。
  • よっち
    2021/03/25
    本屋さんのお姉さんが気になって1冊読み終わるたびに本を買う高校生、ふと父親の不可解な言動が気になりだした友人、ラジオ番組の投稿者が気になる秀才、高校時代の同級生に翻弄される女子大生、同性を崇める女子中学生を描いた連作短編集。最後に舞台裏として明かされてゆく心境がまた何とも複雑で、それぞれの物語は思わぬところにゆるく繋がっていたりもして、なかなかうまく行かない中でのわりとほろ苦い話が多かったりもしますが、けれどその中にもはっとさせられるような救いを見い出してゆく切なく優しい結末がなかなか印象的な物語でした。