妖琦庵夜話 ラスト・シーン
発売日 :
2021/08/24
伊織と青目に提示された史上最悪のゲームとは。大人気シリーズ本編決着巻!
「ゲームをしよう。兄は守る。弟は奪う」
父親である<鵺>に残酷なゲームを強いられる伊織。
勝利条件は、弟で<鬼>の青目から、小鳩ひろむを守り抜くことだ。
だが、刑事の脇坂は意識不明のまま、
さらに警視庁Y対は解体され、鱗田を頼ることもできない。
伊織は、夷、マメ、そして<犬神>である甲藤の力も借り、
全力でひろむを護衛するが……。
「このゲームは圧倒的にディフェンスが不利だ」
妖奇庵の皆の運命は。本編決着巻!
(妖奇庵の奇は、正しくは王扁に奇です)
父親である<鵺>に残酷なゲームを強いられる伊織。
勝利条件は、弟で<鬼>の青目から、小鳩ひろむを守り抜くことだ。
だが、刑事の脇坂は意識不明のまま、
さらに警視庁Y対は解体され、鱗田を頼ることもできない。
伊織は、夷、マメ、そして<犬神>である甲藤の力も借り、
全力でひろむを護衛するが……。
「このゲームは圧倒的にディフェンスが不利だ」
妖奇庵の皆の運命は。本編決着巻!
(妖奇庵の奇は、正しくは王扁に奇です)
- レーベル: 角川ホラー文庫
- 定価: 704円(本体640円+税)
- ISBN: 9784041115244
シリーズ作品
一覧で見る
角川ホラー文庫の新刊
みんなのレビュー
-
モルク2022/10/28142ついにシリーズ最終章。青目そして鵺との対峙と決着が…青目の執着したものは伊織、伊織が払った代償、歪んだ家族…そんななか脇坂の成長は嬉しい。ほっとすると同時に寂しさがこみあげる。余韻のある終わり方だった。
-
本詠み人2021/10/14100本編決着巻…ラストシーンには無償の愛を。切なく悲しい…けれど、これ以上の決着はなかったと思う。前巻の流しそうめんがずいぶんと遠くに感じる。ちょうどコミックペーパーにその様子が…描かれた面々は私の想像とはちょっと違ったけど、和気あいあいとした雰囲気は懐かしく嬉しかった。「あって当然だと思うすべてのものは、永遠ではない。むしろいま自分の手にあることが奇跡なのかもしれない」目の前の愛しいものを大切にすることを忘れてはいけない。この手から零れ落ちぬように…大切に、大切に。
-
りゅう☆2022/01/2088ネタバレあり父鵺の恐怖が虎視眈々と迫る。DF兄vsOF弟の兄弟ゲーム。人質姫はひろむ。劣勢のゲームに伊織はどう立ち向かう?脇坂は意識不明のまま、Y対を解体されたウロさんに頼れない。夷でさえ勝ち目がない。なぜこんなに伊織を苦しめるの?青目の命は?まさかの彼が鵺を…。みんな騙し騙されで二転三転の展開。そして伊織が消えた。戻るまで待つようにという書置きを残して。ずっと信じてよかった。でも驚愕の事実あり。本当にこれでいいの?切なさのあるラスト。でもこの妖琦庵が大好きです。いつまでも家族としてみんなで一緒に暮らせることを願う。
-
yukaring2021/08/2788ネタバレあり妖奇庵夜話の最新刊。いよいよ本編か終わりということで「ラスト・シーン」。今回は『鵺』の挑戦状を受け、甲藤やマメまで総動員してひろむさんを守ろうとするが・・。脇坂さんが意識不明というのには驚いたけど、まさかウロさんと仕組んだ作戦だったとは。危険を承知で任務を引受けたひろむさんの勇気もすごいし、妖奇庵の人々は皆他人の事を本気で思いやれる人ばかり。ただ甲藤はちょっと許せないけど。最後に伊織が帰ってきて、脇坂くんとお話するシーンは感動でうるうるきてしまいました。そして青目は本当にこれでおとなしくなるのだろうか。
-
眠る山猫屋2023/03/3087読み切るのが惜しくて随分寝かせてしまった。無駄もなく美しく読み易い文章、登場人物たちの際立った存在感。その中で妖しく揺れ動き正体を見せない鵺の脅威。いつの間にか忍び寄り、人々を操る怪異のような鵺。そんな敵の裏を画き、迎え討つ事はできるのか。脇坂刑事が倒れ、小鳩ひろむが人質に取られ、裏切り者さえ現れる始末。けれど青目が甲藤が立場を入れ換えつつ、結果的に鵺を追う妖奇庵の面々に協力を惜しまない展開はすごい。前半にあるこれまでの事件の経過もさりげなく語られている親切さも凄い技量。切なさの薫るラストシーンも、また。
powered by
レビューをもっと見る