死者殺しのメメント・モリア
発売日 :
2021/09/22
時を渡り、永遠の命を生きる、少女と死神。二人が巡る、死と葬送の物語。
死は平等である。富める者にも貧しき者にも。だが時に異形となる哀れな魂があり、それを葬る少女がいた。
モリア=メメント。かつて術師の血を継ぐ王族の姫だった娘。特別な力をもち、今は刻渡りの死神シヤンとともに、あるものを捜して旅をしていた。
シヤンのもつテンプス・フギトの時計に導かれ、あらゆる時と場に彼らは出向く。現代ニューヨーク、17世紀パリ、時代と場所が変わっても、そこには必ず、死してなお悪夢を見続ける悲しい亡霊たちがいた――。
死は等しく安らかに――祈りをこめてモリアは死者を葬る。永遠を生きる時の旅人がつむぐ、祈りと葬送の幻想譚。
【登場人物】
◆モリア=メメント
青い喪服を着た美少女。術師の血をひく王家の娘だったが、過酷な運命にもまれ、死神と契約をして永遠の命を得る。あるものを探すため、死者を弔いながら旅をする。
◆シヤン=ラウエレウム
美形の死神。「時」をつかさどり、テンプス・フギトの懐中時計を操って時空を移動する。強大な力を持つ存在だが、モリアの従者に。人間を哀れみ、時に面白がっている。
モリア=メメント。かつて術師の血を継ぐ王族の姫だった娘。特別な力をもち、今は刻渡りの死神シヤンとともに、あるものを捜して旅をしていた。
シヤンのもつテンプス・フギトの時計に導かれ、あらゆる時と場に彼らは出向く。現代ニューヨーク、17世紀パリ、時代と場所が変わっても、そこには必ず、死してなお悪夢を見続ける悲しい亡霊たちがいた――。
死は等しく安らかに――祈りをこめてモリアは死者を葬る。永遠を生きる時の旅人がつむぐ、祈りと葬送の幻想譚。
【登場人物】
◆モリア=メメント
青い喪服を着た美少女。術師の血をひく王家の娘だったが、過酷な運命にもまれ、死神と契約をして永遠の命を得る。あるものを探すため、死者を弔いながら旅をする。
◆シヤン=ラウエレウム
美形の死神。「時」をつかさどり、テンプス・フギトの懐中時計を操って時空を移動する。強大な力を持つ存在だが、モリアの従者に。人間を哀れみ、時に面白がっている。
- レーベル: メディアワークス文庫
- 定価: 715円(本体650円+税)
- ISBN: 9784049140583
メディアワークス文庫の新刊
みんなのレビュー
-
雪苺2021/09/2622ネタバレあり表紙とタイトル、内容全て好みだった。建物や周囲の風景細かく描写が書き込まれていて文字の羅列が心地よい。話が一つ進むごとにモリアの秘密が明かされていき心躍る。死を扱う話なので綺麗で終わる訳ない、後半は惨い遺体や虐殺死体が増えて少ししんどいがそれでもモリアが死者を葬る場面は美しいと思う。読了感はあれだけ死体が蠢いていたのにスッキリとして嫌悪感が全くない。仮に続きがあっても困らない程度にはフラグがあり、モリアの最終目的が果たされて無いので可能であれば父の亡骸を葬るまで見てみたいと思う。面白かったし満足した。
-
しぇん2021/10/1021死者を殺す少女が時と場所をかえ彷徨う短編連作。美に拘った物語で、文章なども非常に凝られていたので、その分読み難さもありました。続けようと思えれば続けれそうですが、ここで終わっていても問題ない作りなのでどうなるか
-
虚と紅羽2022/03/0519ふわっとしているのに重い、な印象。地の文の言葉の装飾が多すぎて個人的には合わない。六割くらい読み飛ばしました。 シヤンは結局なんなんだ。固定観念ではない存在、とすると『死』ってわけでも無さそうだし。その時点で人間の理解出来る範疇に固定・定義付けをしているわけだからね。世界の機構そのものとか?ともあれ姫様とのやり取りが好きだし、食べない系が多い中いっぱい食べるの可愛い。 ふと思ったけれど、この時間移動に矛盾は生じないのかな?過去を少し弄ったところで最終的に元の未来に収束するタイプの世界なのか。
-
なみ2021/09/2716死者を葬る少女、モリアと、死神のシヤン。2人が時間と空間を渡りながら、あるものを探す話。 雰囲気がすごく好きです。 ダークで美しくて、強くてミステリアス。それにマッチした言葉の選び方も素敵でした。 死は平等である。彼女は死者しか殺さない。 主人公のモリアが真っ直ぐなところも良かった。 あとはなんといっても2人の関係です。シヤンの"姫様"呼び、控えめに言って最高……。
-
半熟タマゴ2021/11/0415死神と契約し永遠の命を得た少女は強大な力を持つ死神を従え、とある目的のために旅をする。死してなお彷徨い続ける死者を弔う哀しくも優しい物語でした。絶妙なバランスで成り立ってるモリアとシアンの主従関係がたまらなく愛おしかったです。
powered by
レビューをもっと見る