きみは雪をみることができない

発売日 : 2022/02/25
恋に落ちた先輩は、冬眠する女性だった。この冬一番泣ける、奇跡の恋物語。
『今夜、世界からこの恋が消えても』『君は月夜に光り輝く』を輩出した新人賞
第28回電撃小説大賞《メディアワークス文庫賞》受賞作
新時代の恋愛小説

名前のない病を患った彼女との、すれ違う恋の物語
ある夏の夜、文学部一年の埋夏樹は、芸術学部に通う岩戸優紀と出会い恋に落ちる。いくつもの夜を共にする二人。だが彼女は「きみには幸せになってほしい。早くかわいい彼女ができるといいなぁ」と言い残し彼の前から姿を消す。
もう一度会いたくて何とかして優紀の実家を訪れるが、そこで彼女が「冬眠する病」に冒されていることを知り――。

現代版「眠り姫」が投げかける、人と違うことによる生き難さと、大切な人に会えない切なさ。冬を無くした彼女の秘密と恋の奇跡を描く感動作。
会うこともままならないこの世界で生まれた、恋の奇跡。

≪登場人物紹介≫
埋 夏樹:都内の大学に通う文学部一年生。小説を書いているが、そのことに自信を持てないでいる。映像サークルの新歓の席に耐えられず逃げた時に優紀と親しくなる。

岩戸優紀:夏樹と同じ大学に通う芸術学部二年生。ある理由のため、冬の期間だけ大学から姿を消す。交際歴が多く、何かと噂の的になっている。辛い食べ物に目がない。

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みんなのレビュー

  • 2023/07/10
    本筋としては恋愛小説なんだけれど、ちょっとSFとミステリを内包した小説だなと私は解釈しました。冬眠してしまう彼女なんてSFっぽいじゃない?北海道に住む私は今まで何度か冬の間は冬眠したいと思ったことがあるけれど、人間が冬眠するにはそこまでしないとダメなんだ?と本書を読んで思いました。主役は冬眠する岩戸優紀と埋夏樹の物語なんだけど、私がこの人良い味出してるなぁと思ったのが岩戸優紀のただ一人の友人である霜木恵那という女性。こんな友人がいたらいいなぁと思わされました。
  • よっち
    2022/04/07
    ある夏の夜、芸術学部に通う岩戸優紀と出会い恋に落ちた文学部一年の埋夏樹。いくつもの夜を共にしながら彼の前から姿を消してしまう、名前のない病を患った彼女とのすれ違う恋の物語。突然姿を消した優紀にショックを隠しきれない夏樹が、もう一度会いたくて何とかして彼女の実家を訪れた結果知ることになる彼女の事情。難しい境遇にあった彼女と向き合う覚悟を決めたことで直面する夏樹の喪失感、けれどそれにはもうひとつの側面が隠されていて、何とも切ないすれ違いを乗り越えた二人が迎えた結末に、このタイトルの意味を改めて噛み締めました。
  • プリン
    2022/04/08
    題名に惹かれ手に取った本。純愛物語でした。彼女の難病の為に普通の恋ができない二人は夜をそして冬を孤独に過ごさなくてはならない。いくつもの難題とすれ違いを乗り越えながらも彼夏樹は彼女優紀を支えた。彼女の家族と共に。最期まで彼女の傍にいてあげられるのは家族ではないと告げられ夏樹も彼女の居ない人生は無いと気付き確約の無い愛に生きる決心をした。しかし最後が辛い。彼の人生の全てをかけて優紀を守り抜いた事が分かった瞬間と現実が。自分だったらここまで支えることと待つことが出来ただろうか。
  • あまつ
    2022/03/26
    献本プレゼント当選より。読書メーター様、誠にありがとうございました! 雪のよう純粋で淡く、でも心の底では深く繋がった恋に、気持ちが透明に雪がれるような本でした。タイトルが意味するところが感涙を誘います。
  • なみ
    2022/02/28
    大学1年生の夏樹は、優紀に出会い恋に落ちる。しかし彼女は突然、夏樹の前から姿を消してしまう。 優紀が抱える"冬眠する病"に振り回されながらも、2人は寄り添っていきます。 2人の出会いは間違いではなかったんだと思える、印象的なラストが素敵でした。