ビブリア古書堂の事件手帖 3 扉子と虚ろな夢

発売日 : 2022/03/25
物語は母から娘へ――。ビブリア古書堂の事件手帖、新シリーズ第3弾!
春の霧雨が音もなく降り注ぐ北鎌倉。古書に纏わる特別な相談を請け負うビブリアに、新たな依頼人の姿があった。
 ある古書店の跡取り息子の死により遺された約千冊の蔵書。高校生になる少年が相続するはずだった形見の本を、古書店の主でもある彼の祖父は、あろうことか全て売り払おうとしているという。
 なぜ――不可解さを抱えながら、ビブリアも出店する即売会場で説得を試みる店主たち。そして、偶然依頼を耳にした店主の娘も、静かに謎へと近づいていく――。
 

◆目次◆
プロローグ・五日前
初日・映画パンフレット『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』 
間章一・五日前
二日目・樋口一葉『通俗書簡文』 
間章二・半年前
最終日・夢野久作『ドグラ・マグラ』 
エピローグ・一ヶ月後

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みんなのレビュー

  • 夢追人009
    2022/04/15
    ビブリア古書堂の事件手帖、10周年の10冊目で扉子編の3冊目ですね。今回は全3章からなる連作長編ミステリで取り扱われる本の中で私の思い入れが深いのは3章の夢野久作「ドグラ・マグラ」で若い頃に読みましたが今では完全に内容を忘れていますね。でも何となく犯人がどうこういう謎解きよりも狂気と幻想に彩られたエピソードを味わうのがメインだった様に思いますね。何れにせよこのシリーズを読むと読書欲が著しく掻き立てられますね。しょーもないどうでもいい事を書いてすみませんが作中に出てくるドドンパ書房で安い本を買いたいですね。
  • へくとぱすかる
    2022/03/30
    『ドグラ・マグラ』についての通説には異論があるらしいし、日本ミステリ界三大奇書の人気の理由がわかったことも収穫。私ならきっと「例のあれ」で読むだろうなぁ。まだ持ってない。物語の時代が扉子編では、前作に引き続いて近未来のようで、栞子さんと五浦くん(本当は篠川くんだけど、つい)は、一歩引いた感じ。それにしても智恵子さんの計画は、底知れぬ怖ろしさを秘めているようだ。まるで予想もつかないけど、次作まであとを引くのはたしかだ。不正を見破る扉子の活躍がよかった。デパートが舞台だけど、屋外のイメージで読んでしまった。
  • ひさか
    2022/07/08
    2022年3月メディアワークス文庫刊。書き下ろし。シリーズ10作目。扉子、栞子、大輔のビブリア古書堂の父母と娘と日本に戻った智恵子が織りなす話に古書とそれに関わる人々との謎の話が面白く展開される。家族というプライベートな世界を緻密かつサスペンスフルに綴っていく三上さんの手腕に脱帽。楽しめました。
  • 金吾
    2022/06/11
    ○話は読みやすく面白いですが、目的に対して迂遠過ぎるアプローチが話を少し冗長にしたように感じました。二日目が良かったです。
  • ベイマックス
    2022/03/27
    ネタバレあり
    智恵子氏の存在と意志は、相変わらず不気味。そして、プロローグとエピローグの謎。新潮文庫の『マイブック』に智恵子が書いたってこと。だとすると、266ページの栞子の智恵子へのへの感傷は?娘の栞子は自分が寂しいと感じると受け取っているだろうと考えているってことか?