Missing 10 座敷童の物語
発売日 :
2022/03/25
生じた亀裂は、さらに拡大していく――。伝奇ホラーの超傑作、第10弾!
「『座敷童』には、凶事の先触れとして現れるものがある」
“どうじさま”の儀式後、木村圭子は毎晩現れる“死肉”の気配に悩まされていた。
彼女に這い寄る怪異の解決ができぬまま、文芸部に生じた亀裂は徐々に拡大していく。
交錯する思惑、異様な怪異、そして動き出す魔女団。
混沌とした学院で “どうじさま” の正体が暴かれるとき、すれ違う文芸部の面々に最大の悲劇が訪れる。
鬼才、甲田学人が放つ伝奇ホラーの超傑作、第10弾。新装版限定書き下ろし掌編付き。
“どうじさま”の儀式後、木村圭子は毎晩現れる“死肉”の気配に悩まされていた。
彼女に這い寄る怪異の解決ができぬまま、文芸部に生じた亀裂は徐々に拡大していく。
交錯する思惑、異様な怪異、そして動き出す魔女団。
混沌とした学院で “どうじさま” の正体が暴かれるとき、すれ違う文芸部の面々に最大の悲劇が訪れる。
鬼才、甲田学人が放つ伝奇ホラーの超傑作、第10弾。新装版限定書き下ろし掌編付き。
- レーベル: メディアワークス文庫
- 定価: 704円(本体640円+税)
- ISBN: 9784049143621
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みんなのレビュー
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芙蓉2022/07/3013ネタバレあり電撃版既読。書き下ろしのいつだったかの話がありし日の美術部なので心乱される。圭子の自室から出ていないということを頼れる友人がいないということを言うことができずずるずるといるのにあーとなる。怪異は進行する。武巳の「俺は超人じゃないんだ!目の前の小さなことしかできないんだ!」という台詞。でもその覚悟で稜子は救えたよ。文芸部の分裂。
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雷華2022/03/3111動いたぁ、ついに動いちゃったよぉ。この部分読むと始めて読んだときの悲しさを思い出します。あと、うんちく最高ですよね( ^ω^ )
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白火2022/03/3111記憶にあるよりも怪異の描写が細かくなっててほくほくしながら(?)読んだ。夜会の描写とか空目の講義とかもあれこれ大分書き足されてる気がする。ただ各シリーズの中でも今巻はあんまり読み込んでなかったんだな私…割とあちこち新鮮味も覚える感じ。下巻もでたら上巻から通し読みしよう。
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にぃと2023/05/079この巻は武巳くんの葛藤と決断、そしてその結果が全てだと思う。上巻冒頭の、自らを空目の信者と言っていた頃からすると、ずいぶんと遠くへ来て、そして変わっていったんだろう。これまでは結局空目に頼ることしか出来なかったし、決してベストではなかったとしても今の自分に出来る最善を尽くし、結果を選んだ彼の頑張りは評価されるものなんだと思う。ただ結果として文芸部はさらに分裂してしまったし、魔女の脅威も未だに消えていない。果たして下巻では何が待ち受けているのだろうか。
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さーさん2022/10/267ネタバレあり誰にも言えぬまま寮の自室で怪異現象に耐える圭子。そして稜子の中の小崎摩津方が動き出し、文芸部に決定的な亀裂が入るシリーズ第10巻。あまりに自主性が欠けて愚かすぎる、自家中毒を起こしたような圭子だけど、怪異と同レベルで他者を恐れる気持ちは分からなくもない。今回の主役は自分のできることを懸けて、1番大事なものだけを守り抜いた武巳くん。誰より知恵も力も持たない武巳だけど、凌子を守れるのは武巳しかいなかった。足踏みする重たい苛立ちの雰囲気の中で、武巳と稜子の二人っきりの世界が尊い。下巻へ。
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