朝焼けのペンギン・カフェ
発売日 :
2022/03/15
ペンギン店主+ふわもこなあの子も加わり、今日も奇跡をお届けします
幼い頃から愛猫と過ごし、今は動物病院に勤務する綾乃。仕事にやりがいを感じている彼女は、通勤途中、とある困った「何か」を見つけてしまいーー? 小さな奇跡と美味しい珈琲、ペンギンカフェでどうぞ召し上がれ。
- レーベル: 富士見L文庫
- 定価: 704円(本体640円+税)
- ISBN: 9784040743202
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みんなのレビュー
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おしゃべりメガネ2023/11/2896「ペンギン」シリーズ第2弾です。シリーズと言っても、前作からの繋がりはほとんどなく、舞台をタイトルにあるように前作のバーからカフェへ移しての話になります。ペンギンのマスターは変わらずですが、サブキャラの見習いが前作とは変わってます。構成自体は前作同様にバラバラの話が最後でキレイ整理されてく描写はある意味快感ですね。人それぞれに色んな悩みがあり、そんな悩みを飾るコトなく、息を吐くようにすっと話すコトができたら、きっと未来も少しずつ変わり始めていくのかもしれませんね。ふんわり&ほんわかと感動できる作品です。
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ぶんこ2022/12/1943真夜中はバーでしたが、朝焼けはカフェ。マスターのペンギンと見習いの子ペンギンが、訪れる悩める人を癒してくれます。あまり近しくない人にこそ、悩みをうちあけやすいもの。マスターも子ペンギンもお客さんの動物も、みなじっくり話を聞いてくれるのも嬉しい。犬のコテツとおばあさんの話が特に好みでした。コーヒーの香りがしみついた有本家。縁側でコテツとおしゃべりしたくなりました。
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よっち2022/04/1237ペンギン店主にふわもこな子ペンも加わり、温かい珈琲と手作りお菓子、それにめくるめく奇跡を用意して今日もペタペタほっこり開店する連作短編集。幼い頃からの夢を叶えて動物病院に勤務する綾乃の迷い、もうすぐ生まれる子供を持つことに実感が湧かない大樹、新しいクラスに馴染めず学校へ行きたくない菜緒、有本家にもらわれてきた犬コテツ視点のエピソードなど、悩みを抱えて行き詰まった登場人物たちが、ペンギンカフェ店主の美味しいメニューや子ペンたちとまったりとした時間を過ごす中で、大切なことに気づいてゆくとても素敵な物語でした。
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さばずし24873982025/03/2935コテツの話が良かった。ただエピを語るだけでなく壮大な輪廻の物語。ペンギンが話すのはかなりびっくりするけど行ってみたい。自分だったらどんな話をするだろうか。マスターがコーヒーを作る時の流れを読むたびに香りが漂ってきそうだ。チェーン店がメインになった中で、昔ながらの喫茶店はメニューの量がほんとに多かったんだなとそんなところも思ったりした。
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ぱんたん2023/01/0329ネタバレあり低く渋くてよく通る声のマスターがペンギン版ぶたぶたさんのようだ。可愛らしい少年のような見習いヒナペンギンとのコンビも良かった。後半にいろんなことが繋がり、コテツが主人公の章ではホロリとさせられた。知らないだけで人は誰もが悩みを抱えてるのかもしれないが、誰かの一言で吹っ切れたり一歩を踏み出せたり、人間って良いな、出会いっていいなと思えた作品。そして動物たちの存在も尊いものだと。私の前にもこんなカフェが現れてくれないかしら!?
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