あやし、恋し。 異類婚姻譚集
発売日 :
2022/07/23
人ならざるモノに身命を捧げる恋――異類の女たちを愛した人間の儚い物語。
正体を隠し人を惑わす“異類”。妖しくも美しい彼女らに、人は古より惹かれてきた。
入浴する姿を決して見せてくれない恋人が、人ではないと気づきながらも愛した青年。争乱の世に美しい鳥と寄り添い、運命を共にする決意をした少年。愛する女と同じ鬼になるために人を襲う男。平穏な暮らしを守るため、自分の正体を見抜いた僧を殺める女。神の使いであるオロチに見初められた巫女――。
人ならざる女たちに心惹かれた人間が織り成す、切なくも愛おしい6篇の異類婚姻譚集。
入浴する姿を決して見せてくれない恋人が、人ではないと気づきながらも愛した青年。争乱の世に美しい鳥と寄り添い、運命を共にする決意をした少年。愛する女と同じ鬼になるために人を襲う男。平穏な暮らしを守るため、自分の正体を見抜いた僧を殺める女。神の使いであるオロチに見初められた巫女――。
人ならざる女たちに心惹かれた人間が織り成す、切なくも愛おしい6篇の異類婚姻譚集。
- レーベル: メディアワークス文庫
- 定価: 737円(本体670円+税)
- ISBN: 9784049143676
メディアワークス文庫の新刊
みんなのレビュー
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あっか2022/07/2752新刊。某作品の影響で『異類婚姻譚』という響きが好きです。笑 著者さん初読み。ところどころ繋がりのある、6つの短編集です。時代は違えど、根底に流れる純和風な化物語の雰囲気がとても好き。朱鷺、大蛇、化け狸、神狐、鬼…色々な姿、色々な婚姻の形が読めます。2話のつばさの結婚指輪でグッと引き込まれました。表紙はキャラクター文庫感があるけれど、時代小説のようなきちんとした文体なので本格的です。とは言え表紙絵もとても美しいので好き!最後、綺麗に終わる?のが見どころです。うーん、シリーズ化してくれないかなー。
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よっち2022/10/0342人ならざるモノに身命を捧げる恋。異類の女たち心惹かれた人たちが織り成す、切なくも愛おしい6篇の異類婚姻譚集。現代の入浴する姿を決して見せてくれない恋人が、人ではないと気づきながらも愛した青年。幕末の争乱の世に美しい鳥と寄り添い、運命を共にする決意をした少年。平安時代の愛する女と同じ鬼になるために人を襲う男。戦国時代の平穏な暮らしを守るため、自分の正体を見抜いた僧を殺める女。古代の神の使いであるオロチに見初められた巫女。そしてまたひとつの運命的なめぐり逢いで結末を迎える構成にはぐっと来るものがありましたね。
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はづき2022/10/0235ネタバレあり時代も様々な異類婚姻譚の短編集。第1話と第5話が繋がってるのが最後の第6話。この繋がりが凄く良かった(笑)私的には1話と4話と6話が良かったかも。狸の話可愛い。最初の夫も結局見ても受け入れたって事かな?第6話の読み始めにアヒルが出てきたからまさか繋がってるのでは?と思ったらその後の話で凄くテンション上がった。あとがきを読んでみるとこの作者さんの今までの歩みが詰まっているそうで。他の作品を読んだことがないのでわからないが、ファンには堪らないんだろうなと思います。奈良や和歌山の根来寺が出てきたのは嬉しかった。
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ネムコ2022/08/3131ほのぼのした異類婚姻譚。タヌキ、朱鷺、オロチ‥‥。みんな性格が良くて、読んでいて気持ちが良い。一番気に入ったのはタヌキかな。可愛かった💕 【日本の夏は、やっぱり怪談】参加中
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悠2024/10/2625人ならざるものが身も心も…命さえも捧げる恋。 短編なのですが繋がっている。 ほっこりするようなお話でした。
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