犬ほど素敵な商売はない
発売日 :
2022/05/24
名作BL、待望の文庫化! 倒錯的純愛を描く「ピンク」の榎田尤利!
美貌だが虚ろな人生を送ってきた倖生(ゆきお)は、
知り合いから「割のいい仕事」に誘われる。
それは「犬」として顧客に派遣されるサービスだった。
性的なものだろうと思い込んでいたが、
顧客の轡田(くつわだ)は、倖生に本物の犬として振る舞うことを要求する。
初めのうちは屈辱的な命令に従えなかったものの、
忍耐強く躾けられ、いつしか轡田の犬でいることに
奇妙な充足感を得るようになる倖生――。
歪んだ純愛の行きつく先は……。刺激的BL。
知り合いから「割のいい仕事」に誘われる。
それは「犬」として顧客に派遣されるサービスだった。
性的なものだろうと思い込んでいたが、
顧客の轡田(くつわだ)は、倖生に本物の犬として振る舞うことを要求する。
初めのうちは屈辱的な命令に従えなかったものの、
忍耐強く躾けられ、いつしか轡田の犬でいることに
奇妙な充足感を得るようになる倖生――。
歪んだ純愛の行きつく先は……。刺激的BL。
- レーベル: 角川文庫 キャラクター文芸
- 定価: 704円(本体640円+税)
- ISBN: 9784041119686
角川文庫 キャラクター文芸の新刊
みんなのレビュー
-
りゅう☆2022/06/0266ネタバレあり倖生は犬として轡田の元に派遣された。最初は屈辱的なものを感じるも、いつもそばにいて真摯に倖生に向き合い躾けて大切にしてくれる轡田に心身委ねていく倖生。いつまでも轡田の犬でいたいのに…。轡田のプライベートを何ひとつ知らない倖生が突然犬を解雇された時、切なくて切なくて…。もう本当に会えるのは最後なの?そんな時に起きた不幸の連鎖。轡田の元彼から彼の過去を聞いた倖生だけど覚悟は最初から決めてるよね。相手をまるごと呑み込む嵐の海に対して、貪欲に水を吸い込む乾ききった砂漠。この二人なら大丈夫。角川文庫化にあたり→
-
さおり2022/09/1639ネタバレあり求めただけの愛を得られず大人になった倖生が、知り合いに誘われてついた仕事は、「犬」として金持ちに派遣されるサービス。男娼のつもりで轡田という客のもとに出向くと、本物の犬として振る舞うことを要求される。元々がっつりBLのレーベルで出た本を角川文庫化した3作のうちのひとつです。けどこれ、BLという括りはなんか違うよな。ご主人様が犬を躾るけれども、単純なSとMじゃないんだし。いや、むしろこれぞSとMなのかも。私はとてもとても好みでした。黒は今のところ読む予定なしですが、既読の白とピンクなら圧倒的にピンク派です。
-
honoka2022/05/2935ネタバレあり2006年初出。巻末の作品紹介を見ると「夏の塩」はユウリ名義で「永遠の昨日」と今作は尤利名義。いずれにせよ一般もBLも秀逸。倖生がずぶずぶと轡田の愛情ある調教(犬限定)にハマっていくのにこちらまで引っ張られる。愛に飢えた者同士の運命的な出会い。今後は倖生のために独占欲を抑える(努力をする)轡田と轡田のために自分を高めようとする倖生。うん。きちんと相愛だ。
-
ひぬ2024/12/2624ネタバレあり「犬」として顧客に派遣されるサービスで顧客の轡田に本物の犬として振る舞うことを要求された倖生。屈辱的な命令の連続で尊厳が砕かれる彼ですが、やがてその奇妙な関係性に充足感を感じるようになり…いやまさかガチモンの犬として行動させられていたのはインパクト大。ものすごく歪な関係性ではありましたが、生い立ち故に愛に飢えている倖生、そして轡田も同じく愛に飢えているのもあり、結局破れ鍋に綴じ蓋といった関係性でしょうか。
-
niko2022/05/2522ネタバレあり文庫版。改稿あり。書き下ろし、あとがきなし。オリジナルも所持のため読み比べ。文章が文学的になっていたり、セリフやモノローグが分かりやすい表現に変わっていました。特に、2人が結ばれた場面、ラストの倖生のモノローグがより印象的に。それと、エピローグ的な轡田と倖生と岡のやり取り。ここもセリフが結構変わってました。ただ、買い直すほどかというと…うーん。イラストもないしね。犬らしからぬ行動をとってお仕置きされた倖生が、罰を受け入れて雨に打たれる場面は泣いた。倖生が健気な犬すぎて毎度泣く。いやー、何度読んでも面白い。
powered by
レビューをもっと見る