稀色の仮面後宮 海神の贄姫は謎に挑む

発売日 : 2022/08/12
抜群の記憶力をもつ珠蘭。望みは謎を明かして兄を助け、後宮を去ることーー
◆──◆魔法のiらんど大賞2020<ファンタジー・歴史小説部門>特別賞受賞作品◆──◆

 特別に記憶力の良い瞳をもつ董珠蘭(とうしゅらん)は、海神の贄姫として孤独に過ごしていた。そんな彼女の元にやってきたのが謎の青年・劉帆(りゅうほ)だった。
 彼女は窮地にある兄を解放する条件として、劉帆に連れられ、国の中心・霞正城(かしょうじょう)に。そして後宮の不穏を珠蘭の瞳で探るよう命じられる。
 人との触れあいに戸惑いながらも、珠蘭は誠実に向き合い、後宮の盗難事件や呪いの宮の謎に挑んでいく。その姿がしだいに劉帆や妃たちの心をも変化させ、信頼を勝ち得ていくがーー?
 全ての謎の行き着く先は、触れてはならないこの国の根幹に関わる秘密だった。

◆──◆登場人物紹介◆──◆
◇董珠蘭(とう しゅらん)
特別な記憶力をもつが、孤独な贄だった。兄を解放する条件として、後宮の不穏をその瞳で探ることになり――?

◇楊劉帆(よう りゅうほ)
兄を解放する条件で、珠蘭に後宮に赴くことを提案した美青年。次第に珠蘭に心を動かされて……?

◇董海真(とう かいしん)
珠蘭の兄。孤独な珠蘭を唯一気にかけてくれた肉親。学問の才があり期待されていたが、三年前に失踪していた。
  • レーベル: 富士見L文庫
  • 定価: 726円(本体660円+税)
  • ISBN: 9784040745343

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みんなのレビュー

  • 坂城 弥生
    2023/04/04
    兄は本当に解放されたいのだろうか?
  • よっち
    2022/09/22
    海神の贄姫として孤独に過ごす董珠蘭。そんな彼女の元に都で三年前に失踪した兄・海真からの使いとして楊劉帆がやってくる中華風ファンタジー。劉帆に連れられ、国の中心・霞正城にやってきた珠蘭。窮地にある兄を解放する条件として、後宮の不穏を探るよう命じる劉帆。不死帝の秘密がいきなり明かされたのには驚きましたけど、珠蘭が宮女の殺人事件や呪いの宮の謎、花妃たちの思惑を探る中で明らかになってゆく過去の花妃の失踪事件があって、変革への道のりはそう簡単ではなさそうですけど、彼らが幸せになる未来を願わずにはいられませんでした。
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    贄姫として海をずっと見続けていた董珠蘭。孤独の日々から救ったのは兄の海真だった。しかし、海真は突如姿を消し、家には金子だけが届く。だが、その日々も突然終わりを告げた。董珠蘭の住んでいる国を盤石にしている不死帝は死をも超えた恐怖により、周辺の国に睨みを効かせていた。その皇帝が兄海真の現在の姿であった。不死帝は死を超えたのではなく、交代制であることを珠蘭が知ってしまったことで、運命が大きく変わることになる。→設定的には面白かった。不死帝も、良い人しかいない後宮も。だけど最後まで兄のことを好きにはなれなかった…
  • よっしー
    2024/07/07
    色覚異常を持つ珠蘭が、ひょんなことから不死帝の後宮に女官として勤めることになる所から話が始まります。死なない帝、子は望まれない妃たち等珍しい設定で、楽しく読み終えました。色々な秘密はありましたが、それがかなり足早に解決してしまったのが残念な反面、明らかになった物を活かして、今後どのような話の展開となるのかが楽しみにもなりました。
  • なみ
    2022/08/13
    海神の贄となっていた珠蘭は、謎の青年、劉帆に連れられて後宮へ。 不死帝の秘密、呪いの廃宮での殺人、失踪した花妃、夜中の金切り声。 魅力的な謎ばかりで楽しかったです。 特に第三章が好き! 序盤と終盤で印象が変わるキャラクターが多かったです。 それぞれが仮面の下に、不器用な優しさや揺るぎない覚悟、ひとりで背負うには重すぎる秘密を隠していて、そういった部分が見えるたびにそのキャラクターを好きになれました。 あと劉帆が珠蘭を餌付けするシーン、とても可愛くてずっと読んでたい……。