野守草婚姻譚 幽霊屋敷の新米花嫁

発売日 : 2023/03/15
「ずっと、夫婦として一緒にいたいです」呪いとじれったい夫婦愛の物語
両親を亡くした小萩は、幽霊が見えるせいで養父母から虐げられてきた。しまいには呪われていると噂の南条家に嫁げと命じられる。
 明らかに「何か」の気配がする屋敷で、不安な日々を過ごす小萩。しかし、夫・司朗の不器用な優しさに触れ、孤独な心が満たされていく。互いが望んだ婚姻ではないが、少しずつ歩み寄りたい。そう思っていたある日、司朗が倒れてしまう。動転する小萩の前に、三人の幽霊が現れた。「司朗を死なせたくないなら協力しろ」と彼らに迫られて、小萩は司朗のために「呪い」を解くことを決意し――。


==人物紹介==

小萩 (こはぎ)
純真でがんばり屋。
幽霊を見ることができる。

司朗 (しろう)
南条本家の生き残り。
植物学者で、研究第一。

美音子 (みねこ)
南条家に住み着く幽霊。
華族令嬢として育った少女。

陸 (ろく)
南条家に住み着く幽霊。
母を亡くした幼い少年。

新之輔 (しんのすけ)
南条家に住み着く幽霊。
女性の扱いに慣れた軍人。
  • レーベル: 富士見L文庫
  • 定価: 726円(本体660円+税)
  • ISBN: 9784040748030

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みんなのレビュー

  • 真理そら
    2023/06/16
    妖がみえることで養家で虐げられている小萩は呪われた元華族・南条家の最後の1人・司朗のもとに嫁ぐことになった。一人暮らしの司朗はオタク的な植物学者。南条家には過去の因縁で成仏できない子供や軍人、令嬢の霊が住み着いているが小萩だけにしか見えない。という定番的な設定だが植物オタクが登場するので読んでみた。庭の南天が弱っていることに植物オタクなら気付いてほしいところだが…。当面の問題は片付いたがキャラ設定が楽しいので続編希望。
  • かなで
    2023/06/12
    ネタバレあり
    人ではないものが見えるせいで養家から疎まれていた小萩。『呪われた』本家の最後の直系、司朗との結婚が決まり、実際に嫁ぐと、そこには、三人の幽霊がいた。しかも本家に連なる血筋で、何かしらの事情があるものの、司朗なひ見えない。だが、幽霊が警告するには、本家の早すぎる死には『悪霊』が関わっているのだという。『視えるだけ』の小萩と、植物にしか興味のない司朗のドタバタ婚姻譚→面白かった。まだ伏線回収されていない箇所は続編があると期待して良いのかな?伏線がまだあるからか不完全燃焼な部分があるけど概ね楽しく読了。
  • ころころ
    2023/04/16
    ネタバレあり
    両親が亡くなり伯父に引き取られたが虐げられて育ったヒロイン。実は彼女には幽霊が見えるが、両親に他言無用と厳しく教え込まれた。ある時、彼女は当主や息子達が相次いで亡くなり「呪われている」との噂の南条家・最後の生き残りで植物学者の現当主に嫁ぐよう命じられ…。好き、このお話。ヒロインが可愛いし、夫の司朗と少しずつ距離を縮めていく様子が微笑ましい。こういうヒロインは不安も不満も溜め込んでしまうし、途中まで彼女もそうだけど、限界が来た時に司朗に怒ったのが良かった。
  • ラムレーズン
    2024/08/09
    ネタバレあり
    幽霊が見える小萩は養父母に虐げられ、呪われていると噂の南条家に嫁がされる。そこで三人の幽霊と出会い、呪いを解こうと夫の司朗と奮闘しながら少しずつ本当の夫婦になっていく。怪談は苦手だけどこの作家さんが好きで積んでおいたのをようやく読んだ。呪いとか幽霊とかやっぱりちょっと怖いとビビりながら、でも先が気になって止まらなかった。ずっと虐待されてきたために自信がもてずおどおどしていた小萩が、幽霊に叱咤激励されながら感情が出せるようになり、司朗に感情を爆発させたり、
  • 海空
    2023/06/18
    ネタバレあり
    少し前からお気に入り登録で読友さんが増えまくったお陰で、レビューを探さずとも参考にできるの大変助けられております◟꒰◍ ´꒳` ꒱◞この作品はあらすじで気には留めたものの、表紙絵で迷っていた所をレビューの後押しで買ったので感謝しかない!ぼんやり気味のヒーローが独占欲から腹黒くなっちゃうのとかツボすぎる。薄幸かと思ってたヒロインも何だかんだで言いたい事ちゃんと言ったり、ただ気弱で優しいだけじゃなかったの◎照れて真っ赤になったり鈍感さも含めてピュアで可愛くて、初々しい二人が尊いっ(*ノωノ)キャッ