後宮の薫香妃

発売日 : 2023/10/14
幽閉の廃妃が皇后候補に!? 並外れた嗅覚で全てを解き明かす後宮大逆転劇
「贖罪妃」薫香は祖先の罪を理由に後宮に幽閉されている。ある日、めったに人など訪れない自分の宮の前で宦官・黒曜が倒れていた。彼を介抱した薫香は、皇帝の赦しを得て一族の立場を回復したいと協力を頼む。一蹴されるが、薫香は黒曜の《秘密》を言い当てる。その根拠は「におい」。並外れた嗅覚に目をつけた黒曜は協力を承諾する。
 翌日、薫香は一躍皇后候補となっていた。皇后になれば全てが叶うはずと語る黒曜の策略だ。しかし早速試練が。薫香は、皇后を目指す曲者ぞろいの四妃の前で、香の嗅ぎ当てに挑むこととなり――。

==人物紹介==

薫香(くんこう)
後宮に幽閉された「贖罪妃」。
皇帝に祖先の罪を赦してもらうことを望んでいる。
並外れた嗅覚をもつ、においマニア。

黒曜(こくよう)
美貌の宦官。
嗅覚を失っており、薫香に探してほしい「におい」があるらしいが――。
不遜な性格。

東けい妃(とうけいひ) ※「けい」はくさかんむりに「惠」
凛とした美しさをもつ威厳のある妃。

北麗妃(ほくれいひ)
武術に優れる豪胆な妃。

西華妃(せいかひ)
計算高く、策謀を好む妃。

南貴妃(なんきひ)
いちばん年若い妃。南の王家の養女。
  • レーベル: 富士見L文庫
  • 定価: 748円(本体680円+税)
  • ISBN: 9784040751627

この作品をストアで探す

みんなにシェアしよう

富士見L文庫の新刊

  • 生贄乙女の婚礼 三 龍神様と照らしたこの道を歩みたい。
    生贄乙女の婚礼 三 龍神様と照らしたこの道を歩みたい。
    神様との花嫁契約を破棄!? 生贄乙女と龍神様の、溺愛すれ違い婚礼語り。
    唐澤和希 (著者) / 桜花舞 (イラスト)
    発売日: 2025/07/15
    富士見L文庫
    試し読みする
  • 仙華繚乱 女仙、転じて医官となる
    仙華繚乱 女仙、転じて医官となる
    「白芳国の華」と呼ばれた公主は一度死に、仙になった
    秋良 知佐 (著者) / 七原しえ (イラスト)
    発売日: 2025/07/15
    富士見L文庫
    試し読みする
  • 青薔薇アンティークの小公女 5
    青薔薇アンティークの小公女 5
    妖精公爵家の因習がローザを襲う―― 人気シリーズ、堂々の完結巻!
    道草家守 (著者) / 沙月 (イラスト)
    発売日: 2025/07/15
    富士見L文庫
    試し読みする
  • 男装姫は、鬼の頭領の執着愛に気づかない
    男装姫は、鬼の頭領の執着愛に気づかない
    誇り高い男装姫と、宿敵の美しき鬼。甘く、切ない、極上の和風ロマンス。
    日部星花 (著者) / 氷堂れん (イラスト)
    発売日: 2025/06/13
    富士見L文庫
    試し読みする
  • 日々に疲れたので、パンダと京町家暮らしを、始めます
    日々に疲れたので、パンダと京町家暮らしを、始めます
    家賃2万円の京町家。三食付き。同居人は紳士的な「パンダさん」
    麦野 ほなみ (著者) / しらまめ (イラスト)
    発売日: 2025/06/13
    富士見L文庫
    試し読みする

みんなのレビュー

  • よっち
    2023/10/14
    150年前の祖先の罪「英雄殺し」を理由に、後宮に幽閉されている「贖罪妃」薫香。そんな彼女がめったに人など訪れない自分の宮の前で倒れていた宦官・黒曜と出会う中華風後宮ミステリ。匂いから黒曜の秘密を言い当て、一族の立場回復への協力を取り付けた薫香。黒曜の策で伝説の「香妃」の再来として皇后を目指し、四妃を相手に香の嗅ぎ当てに挑むことになった薫香。殺された宦官の謎や南貴妃を巡る事件を解決する中で、現帝を巡る構図やその思惑、黒曜の複雑な立ち位置も明らかになってきて、様々な思惑が絡む今後の展開が気になるところですね。
  • かなで
    2024/01/20
    ネタバレあり
    国の英雄殺し。その罪を犯した一族の娘、薫香は、幼い頃から贖罪妃として後宮に幽閉されていた。そこで出会った謎の宦官黒曜と共闘し、薫香は皇帝に一族の罪を許すと勅命を出してもらいたいために皇后を目指すことに。鼻は他人より人一倍効き、後宮の中で起きた殺人事件から猫もどき探しまで薫香が請け負ってはいるのだが、黒曜はなんだかんだと協力してくれていた。→続きものだ…。残念。地文は所々読みづらさも感じたが、設定もキャラも良いかと。次巻あれば読みたい。
  • nono
    2024/11/16
    ネタバレあり
    図書館本。初読み作家様。150年前に先祖が犯した罪の為に代々「贖罪妃」として後宮に幽閉されている薫香が、並外れた嗅覚を以て一族の立場を回復したいと画策するお話は、怪しい協力者・黒曜と共に宮中に潜む悪を暴くライトな中華風味の物語。とは言え伏線回収には足りないので続編構想がありそうですw ある意味新鮮というか、型破りな中華風味なお話はちょっと物足りない感も。さらりと軽めに読了。
  • よっしー
    2024/08/06
    薫香の立ち位置が中々斬新で、彼女がかなりポジティブなおかげで必要以上に暗くならずに面白かった。黒曜の正体はすぐ想像ついたけど(最近の王道っぽいしね)謎は残ってるし、続きが読みたいな。
  • 2023/11/26
    ネタバレあり
    薫香は贖罪妃と呼ばれ祖先の罪を理由に後宮に幽閉されている。ある日、めったに人など訪れない自分の宮の前で宦官・黒曜を介抱した薫香は皇帝の赦しを得て一族の立場を回復したいと協力を頼む。一蹴されるが薫香は黒曜の秘密を言い当て、並外れた嗅覚に目をつけた黒曜は協力を承諾することに。後宮に幽閉されているはずがあっさり外に出れるのは当たり前、黒曜は実は性を切り取られておらず全体的にライトな後宮ものといった感じ。黒曜の薫香に探してほしい「におい」と消えた異母兄は関係あるんだろうな。すぐに「くんくん」する薫香が好きです。