キッチン「今日だけ」

発売日 : 2023/11/25
一日だけ、あなたの夢をかなえます。『ちどり亭にようこそ』著者・最新作!
毎日ちがうお店があなたをお迎えします!

小花美月の長年の夢は叶った直後に消えた。開店したばかりのパティスリーが、教えたがりおじさんにつきまとわれ、撤退に追いこまれたのだ。
失意の彼女がたどりついたのは水郷・近江八幡の「シェアキッチン 今日だけ」。そこで再起をかけた小花は、様々な事情を抱える訪問者たちの「夢のお店」を一日限定で形にするため、奔走することに。
お菓子店、喫茶、バル……。日毎に姿を変える「今日だけ」と花開く人々の願い。心の片隅に置いてきた憧れに向き合いたくなる、人生讃歌の物語。

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みんなのレビュー

  • ぶんこ
    2024/02/28
    パティスリーを開店したものの、教えたがりの気色悪いおじさんに我慢できずに撤退した美月。八幡堀の川遊びの船頭さんに渡された1枚の紙。そこからホテル・ヴォーリズで働くことになる。美味しそうな焼き菓子と、ホテルの孫息子の美味しい料理が出てくるたびに・ああ、食べたい。お店を開くのが怖くても、今日だけキッチンのようなお試しはいいですね。モラハラ夫の呪縛から逃れられた典子さんにはホッとしました。矢吹さんと真喜子さん夫婦のタッグ最強。矢吹さんが義理の息子川端さんが好きでしょうがないのが微笑ましい。川端さん大人なのに。
  • seacalf
    2024/02/10
    『ちどり亭にようこそ』の十三湊さんの新作。ピシッと短いながらすっと入ってくる文章で相変わらず読み心地は抜群。主人公は迷惑おじさんにパティスリーを休業に追い込まれた小花美月。彼女がひょんな事から働くことになった近江八幡にあるホテルのシェアキッチンが舞台。美月を含めて各々が抱えている問題を豪放磊落な支配人矢吹やイケメンでモテ男の川端櫂くん達の助けによって徐々にほどけて前向きになっていく様子が上手に描かれている。ちどり亭もそうだったが今回は焼菓子が美味しそうなこと!美月、櫂くんの今後も気になるし続編を強く希望。
  • Karl Heintz Schneider
    2024/03/13
    「キッチン今日だけ、毎日違うお店があなたをお迎えします。」琵琶湖の東岸、近江八幡にある「キッチン今日だけ」は日替わりのシェアキッチン、レストラン。朝は喫茶店、昼はサンドイッチ専門店、夜は定食屋、次の日は全く違う店が顔を出したりする。「ここは失敗していい店なんです」オーナーのそんな優しい言葉につられて、いろんな人がこの店の門を叩く。自分の店の経営がうまくいかず試しにこの店を借りてみた26歳の美月。いつしか店の運営を手伝うように、そこで様々な人と出会う。よくあるグルメ小説かと思ったら深いテーマにうならされた。
  • よっち
    2023/11/28
    開店したばかりのパティスリーが撤退に追いこまれた小花美月。失意の彼女が近江八幡の「シェアキッチン 今日だけ」たどりつく物語。諦めずに再起を目指す彼女がオーナーの孫・川端に誘われて、一時的に働くことになった小花。彼女が向き合う元凶の教えたがりおじさん、そしてお菓子店、喫茶、バルといった夢のお店のお手伝い。オーナー一家もなかなか複雑でそれぞれに事情を抱えていましたけど、率直で前向きな小花の存在が刺激となって、迷える人たちの背中を押して出会った人たちの変わるきっかけとなってゆくとても素敵な物語になっていました。
  • リコリス
    2024/02/06
    希望の光が清々しくて心地よい読後感。キッチン「今日だけ」心にも良い場所だなぁ。コーヒーや紅茶、焼き菓子の甘い香りを勝手に吸い込んだり、登場人物のみんながくるくると動いてるようで読むのが楽しかった。『一緒になって苦しまない』周りが一緒になって苦しんだら余計にストレスを感じるから」時間だけが解決することがあって悪い状況も永遠じゃない、『今は今だけ』と思うの大切だな。背中を押したり、寄り添ったり距離の取り方が優しい。今後の展開も気になる。 私が好きそうとオススメしてくれた読友さんに感謝です♡