君を食べさせて?私を殺していいから

発売日 : 2023/12/28
ね、私たち普通じゃないから一緒にダメになっちゃわない?
高校生・有町要は原因不明の殺人衝動により誰にも打ち明けられない苦しみを抱え生きていた。しかしある日クラスメイトの旭日零に気づかれる。彼女も同じく、原因不明の再生能力と吸血衝動に悩んでいると打ち明けられた。まるでお伽噺の狼男と吸血鬼は互いの衝動が互いの異常で満たし合えると気づく「君を食べさせて? 私を殺していいから」彼女から互いを傷つけ合う提案をされ危うい契約を結ぶ二人。そしてその契約はやがて抜け出し難い共依存へと発展していく。こんなことしたくない。もっと、もっと壊したい。相反する想いと欲望がせめぎ合う切ないラブストーリー開幕――

この作品をストアで探す

みんなにシェアしよう

角川スニーカー文庫の新刊

  • クズレス・オブリージュ 18禁ゲー世界のクズ悪役に転生してしまった俺は、原作知識の力でどうしてもモブ人生をつかみ取りたい 4
    クズレス・オブリージュ 18禁ゲー世界のクズ悪役に転生してしまった俺は、原作知識の力でどうしてもモブ人生をつかみ取りたい 4
    クズVSクズ勃発!? ヒロイン争奪イベントで格の違いを見せつけろ!
    アバタロー (著者) / kodamazon (イラスト)
    発売日: 2025/07/01
    角川スニーカー文庫
    試し読みする
  • クラスの姫は私のわんこ
    クラスの姫は私のわんこ
    「私のご主人様になってよ」世話好きな地味子がトップ女子のご主人様に!?
    犬甘 あんず (著者) / 桜木蓮 (イラスト)
    発売日: 2025/07/01
    角川スニーカー文庫
    試し読みする
  • 真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました 15
    真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました 15
    スローライフはどこまでも――
    ざっぽん (著者) / やすも (イラスト)
    発売日: 2025/07/01
    角川スニーカー文庫
    試し読みする
  • 【新装版】自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う4
    【新装版】自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う4
    TVアニメ好評御礼!「俺自販機」シリーズ続編、待望の第4巻!
    昼熊 (著者) / 憂姫 はぐれ (イラスト)
    発売日: 2025/07/01
    角川スニーカー文庫
    試し読みする
  • 女装の麗人は、かく生きたり 2
    女装の麗人は、かく生きたり 2
    相見えるは精霊の頂点《竜》 最弱の人間の力で今宿敵を討て!
    ショーン田中 (著者) / 夕子 (イラスト)
    発売日: 2025/07/01
    角川スニーカー文庫
    試し読みする

みんなのレビュー

  • よっち
    2023/12/28
    原因不明の殺人衝動により誰にも打ち明けられない苦しみを抱え生きていた高校生・有町要。しかしある日クラスメイトの旭日零にそれを気づかれて、密かに二人で契約関係を結ぶ青春小説。K-ウィルスで狼男の怪異に蝕まれる有町と同様に、原因不明の再生能力と吸血衝動に悩んでいると打ち明けた孤高の美少女・旭日が二人で飢えを満たし合う共依存関係。感染しているものしかわからない思いを共有する関係だからこそ、その契約関係はウィルス感染が前提で、渇望していたはずの普通の生活と契約関係という選択に迷わなかった二人の結末が印象的でした。
  • ひぬ
    2025/01/29
    ネタバレあり
    【読み放題】「狼男」のKーウイルスに感染し、殺人衝動という欲求が湧いて出る有町。「吸血鬼」のウイルス感染者の旭日と歪な殺し、食べられる契約を結ぶことになりますが…題材が題材だけに割と鬱屈した感じですが、これは面白かった。お互いでしか衝動を満たせない二人、そしてそこに割り込もうとする後輩の鳴坂の関係性の変化が良かったです。ほの暗い雰囲気も好きでした。鳴坂には割と酷な終わり方でしたが、有町と旭日の世界は崩せないですね。
  • わたー
    2024/01/15
    ★★★★☆電子特別版として収録されている短編こそ本編なのでは?抗いきれない殺人衝動に苛まれる主人公が、同じく吸血衝動と超回復能力を持つ少女と出会い、共存関係となる契約を結ぶことから始まるボーイ・ミーツ・ガール。彼女を殺すことで殺人衝動を解消でき、身体の不調が改善され、あまつさえ殺人による快楽すら感じることに忌避感や罪悪感を覚える主人公。そんな彼をありのまま受け入れ一緒に堕ちていこうとするヒロインと、あくまで彼とともに日の当たる世界を歩いていこうとする後輩ちゃんの間で、主人公が覚悟を決めるまでが描かれる。
  • のれん
    2024/01/06
    ネタバレあり
    何を好きと語るには、何を嫌いかを語らねばなるまい。本作が言いたいことはそれに尽きる。好きになるものの反対は排除しなければならない。それを突き詰めることでより好きは純粋に鮮烈になっていく。 衝動という幻想は、愛とはまったく違う個性であり、しかしながらその延長上に愛は存在する。すなわち個性を認め合える存在こそ愛情であり、それは努力や意識に寄らない天性のものがある。そんな出会いを果たせたのであればそれこそ運命と呼ぶべきものではないか。 幻想だからこそ語れる愛がある。00年代を思い出させるよき幻想譚だった。
  • サキイカスルメ
    2023/12/28
    異形の力と衝動を持つ主人公とヒロインが、お互いを満たす契約をして始まる…ほの暗青春ラブ…? 共依存としては「他の全てを捨ててでも、君だけがほしい。君だけが特別」になっていく物語と感じました。 主人公がヒロインの言葉によって明確に救われ惹かれていくところと、全てを捨てても彼女の側にいたいと行動する狂気が好き。 イラスト素晴らしかったです。