ビブリア古書堂の事件手帖 4 扉子たちと継がれる道

発売日 : 2024/03/23
三つの世代を超えて挑む、夏目漱石・名著の秘密。ビブリア新シリーズ第4弾
三つの時代をまたぎ紐解く、鎌倉文庫の謎

まだ梅雨の始まらない五月の終わりの鎌倉駅。よく似た顔立ちだが世代の異なる三人の女性が一堂に会した。
戦中、鎌倉の文士達が立ち上げた貸本屋「鎌倉文庫」。千冊あったといわれる貸出本も発見されたのはわずか数冊。では残りはどこへ――夏目漱石の初版本も含まれているというその行方を捜す依頼は、昭和から始まり、平成、令和のビブリア古書堂の娘たちに受け継がれていく。
十七歳の「本の虫」三者三様の古書に纏わる物語と、時を超えて紐解かれる人の想い。

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みんなのレビュー

  • カメ吉
    2024/04/12
    ネタバレあり
    今回は『鎌倉文庫』という希少本を揃えた昔存在した貸本屋に纏わるエピソードを篠川智恵子、栞子、扉子の3代のビブリアの女性たちの時代につなげた作品。若き日の智恵子との鎌倉文庫。在りし日の父の登と娘の栞子。そして現代の栞子の娘の扉子。それぞれビブリアの女性が鎌倉文庫の謎に向き合うある意味豪華な内容でした。栞子の両親の話も今まであまり詳しくは語られてなかったので新鮮で興味深い内容でした。そして登や栞子、文香が中学生の大輔とすでに出会っていたのも良かった。またビブリアの女性3代の謎解きエピソードを読みたいです。
  • へくとぱすかる
    2024/03/28
    ひさしぶりに続編にめぐり会う。今回のテーマは夏目漱石の初版。フラッシュバックによって時代が引き戻される展開で、物語の進行は少しも飽きない。あっという間に読み終わった感覚。「鎌倉文庫」という一時的な存在が、実際にあったというのには驚き。巧みにフィクションと交錯させているので、どこまでが事実なの? と興味深くページをめくった。さすがはミステリ。きちんと謎を解き明かしてくれる。毎度ながら智恵子母の登場にはハラハラさせられた。扉子ちゃんは大丈夫か、とか。立派に父親の風格になったから、もう「大輔くん」じゃないね。
  • 2024/04/03
    前作からちょうど2年ぶりに出版された本書はシリーズとしては11作目で扉子編としては数字が示す通り4作目となります。今回は日本人なら誰しもが知っている明治の文豪である夏目漱石の古書を巡るストーリーとなっており、ビブリア古書堂の3人の女性、智恵子、栞子、扉子の17歳時の体験が描かれています。ビブリア古書堂を読むと扱われている作品を読みたくなってしまうというのは読者の大半が思うところでしょう。2年とは言わず1年に1冊出して欲しいなと思うのは読者の我儘ですかね。
  • 南北
    2024/04/05
    「鎌倉文庫」という戦後、文士たちが作った貸本屋という実話をうまく絡めながら、3代にわたる母娘の夏目漱石の作品に関わる謎が3つの短編で語られている。智恵子さんが若い頃から片鱗が見えていたり、栞子さんの容貌が(あれほど親近感がないにも関わらず)智恵子さんに似ていたりする点がおもしろかったが、3編とも助手役と言える男性陣がいい味を出していたと思う。最後の短編での栞子さんの謎解きが秀逸でこれからも読んでいきたいと思う。
  • ひさか
    2024/04/30
    2024年3月メディアワークス文庫刊。書き下ろし。扉子シリーズ4作目。通算11作目。ビブリア古書堂の千恵子、栞子、扉子と3代にわたる鎌倉文庫ストーリーか興味深い。ただ、古書を収集する資産家の妻である花子が本好きを明かさないのはさすがに不自然極まりないと思うのだが…。これ、ちょっとした謎なんです。