死亡遊戯で飯を食う。 6
発売日 :
2024/04/25
「思い出せ。お前が本来、どういう人間だったのかを」
私・幽鬼の前に現れたもう一人の私。
それは、常人離れした私の感覚が作り出した幻影だった。
彼女の言葉に導かれ、私は一回目のゲーム〈メイデンレース〉を思い出す。
今より単純だった当時の私は、ややこしい感情を抱くことなど、なかった。
あのときの自分に還れ――と幻影は私に迫り、襲いかかってくる。
幻ゆえにその攻撃を防ぐことはできず、反撃もすり抜けてしまう彼女への対抗策――それは〈ルール〉に従った〈ゲーム〉以外にありえないと考えた私は、全盲のプレイヤー・鈴々に連絡を取った……。
あるときはアスレチック場で。
またあるときは白い部屋で。
私と私は、死亡遊戯で飯を食う。
それは、常人離れした私の感覚が作り出した幻影だった。
彼女の言葉に導かれ、私は一回目のゲーム〈メイデンレース〉を思い出す。
今より単純だった当時の私は、ややこしい感情を抱くことなど、なかった。
あのときの自分に還れ――と幻影は私に迫り、襲いかかってくる。
幻ゆえにその攻撃を防ぐことはできず、反撃もすり抜けてしまう彼女への対抗策――それは〈ルール〉に従った〈ゲーム〉以外にありえないと考えた私は、全盲のプレイヤー・鈴々に連絡を取った……。
あるときはアスレチック場で。
またあるときは白い部屋で。
私と私は、死亡遊戯で飯を食う。
- レーベル: MF文庫J
- 定価: 726円(本体660円+税)
- ISBN: 9784046835444
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みんなのレビュー
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雪紫2024/04/3048電子書籍にて読了。幽鬼の最初のゲームと、今までのゲームによる幻影に悩まされるカウンセリング的ゲーム。最初のゲーム、「幽鬼。最初からオマエってやつは・・・(白目)。」って某場面も結末も同じこと心で呟いたのに、彼女の素性含めて意味がここまで変わるとは思いもしなかったよ(白目)。それとは別に過去、もしかしたらあのひとが関わってるのかな?とは思ってたけど、ゲームを乗り越える姿と手段にエージェント同様心配、ハラハラしっぱなしだった。最後、まさかそれを選ぶなんて・・・。
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オセロ2024/04/2947度重なる心身の疲労から精神を乗っ取ろうとしてくる自身の幻影を見るようになった幽鬼。 そんな幻影との対峙を通じて自分との戦いに身を投じることになる今回の物語。 心身になってくれるエージェントの協力の元で繰り広げるられるデスゲームは強力な協力者と幻影による妨害と誘惑によって緊張感のあるものに仕上がっていましたが、ちょっと分かりづらかったかな。 ただ、エージェントと幽鬼との信頼関係が分かる展開はなかなか良かったです。
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よっち2024/07/0331幽鬼の前に現れたもう一人の自分。常人離れした感覚が作り出した幻影に導かれ、私は一回目のゲーム〈メイデンレース〉を思い出す第6弾。玉藻を手に掛けたことに苦悩する幽鬼に対して、ややこしい感情を抱くことなどなかった初心に還れと迫り、襲いかかってくる幻影。反撃もすり抜けてしまう幻影を攻略するため、〈ルール〉に従った〈ゲーム〉以外にありえないと考えて、全盲のプレイヤー鈴々に連絡を取る幽鬼。もう1人の幽鬼とのゲーム《スノウルーム》で、アスレチック場や白い部屋を舞台に戦いを繰り広げる中で乗り越えていく姿が印象的でした。
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ひぬ2024/10/0222ネタバレあり【電子】原点である第一回目のゲーム振り返りもありながら、今回は「自分との戦い」がテーマ。物語的の大筋的には小休止と感じる回でしたが、それでも一つ事実が明かされたりもしました。幽鬼のエージェントがそのような背景だったとは。今よりは全然ナイーブではありますが、第一回目から幽鬼の存在は尖っていますね…そして幻影との対峙のためのゲームはいつもよりリスクが少ないせいか少し拍子抜け。幽鬼の成長のためには必要でしたがね。でもそれを糧にして幽鬼も更に進化した展開は良かったです。イメチェンも好き。
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真白優樹2024/05/0519目の前に現れた幻影の自分により一回目のゲームの記憶を思い出す中、幻影の自分と鈴々が作った模擬ゲームで戦う今巻。―――かつての自分の幻影を越え、己の今の強さを示せ。 正にデスゲームの素質があり過ぎることを示した最初のゲーム。何も背負うものがなかった自分に戻ることが無いように、と幻影の自分と戦う巻であり、特異な経験を経て更に力高まる巻である。失う代わりに何かで自分を埋め、更に数を重ねていく。改めてゲームに挑む事を決めた幽鬼は、どんなゲームに挑んでいくことになるのだろうか。 次巻も勿論楽しみである。
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