深夜0時の司書見習い 2
発売日 :
2024/07/25
不思議な図書館で綴られる、本と人の絆を繋ぐビブリオファンタジー。
晩夏の札幌。アンが「図書屋敷」で過ごせる期間も残りわずか。昼間は図書館の手伝い、夜中は「図書迷宮」の司書見習いとして励むなか、東京から継母の千冬がやってくる。
「問題があればすぐに連れ戻す」と告げられた最悪のタイミングで、図書館の本が何者かに傷つけられる事件が発生。被害に遭った本には気になる共通点があり……? 大切な場所と“物語”を守るため、アンとワガハイは迷宮に入り、もみじと共に捜査を開始する。
『走れメロス』『シンデレラ』他、名作を巡る三編を収録。
「問題があればすぐに連れ戻す」と告げられた最悪のタイミングで、図書館の本が何者かに傷つけられる事件が発生。被害に遭った本には気になる共通点があり……? 大切な場所と“物語”を守るため、アンとワガハイは迷宮に入り、もみじと共に捜査を開始する。
『走れメロス』『シンデレラ』他、名作を巡る三編を収録。
- レーベル: メディアワークス文庫
- 定価: 781円(本体710円+税)
- ISBN: 9784049147612
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みんなのレビュー
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よっち2024/09/0633晩夏の札幌。「図書屋敷」で過ごせる期間もあとわずかなアンが昼間は図書館の手伝い、夜中は「図書迷宮」の司書見習いとして励むなか、東京から継母の千冬がやってくる第2弾。高校生のアンに対して、年上の高見が提示した「走れメロス」に対するもうひとつの見解。「問題があればすぐに連れ戻す」と告げられた最悪のタイミングで起きた、図書館の本が何者かに傷つけられる事件。気にかけているのにすれ違っていた千冬さんともしっかり向き合えて良かったですけど、長い歴史をかけて少しずつ変わっていった物語の変化もなかなか興味深かったですね。
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よっしー2025/02/0432ネタバレあり続編が出ていることに気が付き、手に取りました。どんな設定だったかなとあやふやな中読み始めましたが、すぐに記憶が蘇り、楽しく読了しました。個人的にはアンと千冬さんの和解(というか、お互いに言葉が足りずにすれ違った結果のような気もしますが…)に一安心でした。千冬さん、冷たい人かと思っていただけに、めっちゃ過保護じゃないかと笑ってしまいました。にしても…アンの選択に驚き!! これは…また忘れた頃に続編が出るのかな?
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assam20052024/09/0827図書館の本が傷つけられると、その本の世界が壊れる。本の世界を守るために、本を傷つけられるのを守ろうとするアン達。とある共通点に気づき、次に傷つけられそうな本を見つけ、犯人を待ち伏せる。読み方によっては、本によって傷つけらることもある。「人が偏った読み方をするときは、大抵(読み手が)問題を抱えている」「思考はクセだ」←この言葉が印象的。本の世界を創っているのは、読み手。十人十色の世界となる。同じ本を読んでも、同じ世界は見えない。レビューが誰一人同じにならないのは当然か。
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侑奈2025/07/0823うん、面白かった! 継母だからと偏見を持たれてることに一生懸命に良い母親になろうとする、それもまた良い母親とゆう偏見?レッテル?を自分に課している、たしかに物事って反面でそうなりやすいよなぁと、気をつけないとなあと。 グリム童話初版はほとんどの少女主人公童話は継母ではなく実の母親だったのですね、その説は聞いたことあったけどそれが初版(実際グリム兄弟が見聞き、調べた話)だったとは。たしかに童話で実の母親が父親に子供捨ててこいはトラウマ級w(ヘンゼルとグレーテル)そういえば私はイソップ物語が1番好きだったな。
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もちこ2025/04/2222ネタバレあり高校生のアンが、とっても素直で健気でかわいらしい。 今回は、アンの母・千冬さんが登場。実の母子ではないという事実が、二人をギクシャクさせている。お互いに相手を大事に想いあっているのに、気づかずすれ違っているのがもどかしい。 セージさんが千冬さんに渡したグリム童話全集によって、そのわだかまりが解けるのはさすが! 図書館の蔵書をカッターで傷つけていくおぞましい事件も。 本が傷つけられても、その本を読みたい人、これから読んでくれる人の想像力が、その本を生かし続けていくのだというシーンに、涙が出そうになった。
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