誰も幸せにできない僕らは夢を見る
発売日 :
2024/09/24
大切な人と夢を失って、 どう生きていけばいいのか。心震わす珠玉の物語。
市役所本庁舎の隅にある、健康福祉課夢調査係。そこで僕は他人の夢の中に入り、深層心理を調査する仕事をしている。その目的は「個人の精神の不調を減少させ、ひいては社会的不和を根本から減少せしめること」――要は、夢の中でお悩み解決だ。
でもこの仕事は僕に向いていない。……だってあなたが死んだあの日から、僕は誰かに寄り添うことも、夢を見ることも、全て諦めたから。
『ひきこもりの弟だった』で鮮烈デビューした葦舟ナツが描く、心震わす珠玉の物語。
でもこの仕事は僕に向いていない。……だってあなたが死んだあの日から、僕は誰かに寄り添うことも、夢を見ることも、全て諦めたから。
『ひきこもりの弟だった』で鮮烈デビューした葦舟ナツが描く、心震わす珠玉の物語。
- レーベル: メディアワークス文庫
- 定価: 825円(本体750円+税)
- ISBN: 9784049140934
メディアワークス文庫の新刊
みんなのレビュー
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ツバサ2024/10/0112人の夢の中に入り、悩みを聞くお仕事物語。1人ひとりが好きに生きるのではなく、人を構成している全ての要素を見ていかないといけない。印象的だったのは、個人の前に全体的に幸福にならないと真の幸福に繋がらないというのは確かになと。冷めて、頑なに無機質だった主人公が仕事を通して過去の出来事と向き合えたのは救いだった。
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leo182024/10/1710他人の夢の中で深層心理を調査する健康福祉課夢調査係。調査を通じて主人公の変化と成長を描いているが、もう少し突っ込んだものが欲しかったな。特に秋名について。
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りこ2024/10/1610人の夢に入って、人の悩みや考え方に触れて、人との向き合い方を学んでいくお話でした。皆が幸せになってほしいと願える人でありたいです。
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栗山いなり2024/10/148他人の夢に入り、深層心理を調査する仕事に就いた青年を主人公にした物語。何というか、夢みたいにふわふわした気分になる作品だったけど一人の青年の成長はしっかりと感じることができる作品でもあった
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7ten8tow2024/10/073以前にすごく心をかき乱された「ひきこもりの弟だった」の作者、葦舟ナツさんの最新本。すごく楽しみに読んだ。メディアワークスらしい設定で、市役所の健康福祉課夢調査係に配属された新入社員の物語。法律などの設定もしっかりしていて主人公たちが、家族などからの依頼をもとに悩んでいる人などの夢の中に入り、深層心理を調査し問題を解決しながら成長する物語。この作品は、これでとても良かったが、それだけにラノベじゃないジャンルの作品が読みたいと思った。葦舟さんの今後が楽しみ!
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