後宮の人形師 ひきこもりの少女、呪術から国を救う。

発売日 : 2024/10/15
「ひとが、こ、こわい」天才人形師はひきこもり!?
 黄鈴雨(こう りんう)は国で唯一、命ある人形「魂人形」を作ることができる。
 けれど人が怖くて友達は魂人形の毛毛(マオマオ)だけ、祖母のくれた猫の仮面がないと人と話すこともできないひきこもりの十八歳だ。
 ある日、帝から「不幸続きの後宮の妃たちを守れ」と勅命が下る。
 鈴雨は猫の魂人形の毛毛を連れ後宮で働きはじめる。仕事はできるが感情が希薄すぎる官吏・李長雲に世話をやかれながら、妃たちと心を通わせ、鈴雨の世界は少しずつ広がっていく。
 けれどその裏で国を揺るがす謀略が張り巡らされていて――。
 絆と成長の傑作アジアン・ファンタジー、開幕!
  • レーベル: 富士見L文庫
  • 定価: 748円(本体680円+税)
  • ISBN: 9784040756042

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みんなのレビュー

  • よっち
    2024/10/12
    国で唯一、命ある人形「魂人形」を作ることができる黄鈴雨。人が怖くて祖母のくれた猫の仮面がないと人と話せない彼女が、勅命で後宮で働きはじめる中華風ファンタジー。帝からの「不幸続きの後宮の妃たちを守れ」との勅命を受けて、官吏の李長雲に世話を焼かれながら工房で人形作りに勤しむ鈴雨。嫌がらせを受けていたところを徳妃に救われ、そこから少しずつ彼女の世界が広がっていく展開で、明らかにされてゆく後宮の事件の真相は何とも皮肉な構図でしたけど、それでも大切な人たちを守るために奔走する彼女の確かな成長を感じさせてくれました。
  • ネムコ
    2024/11/09
    最近、一芸に秀でたコミュ障少女に縁がある。さくらい動物病院の亜希先生とか、サイレントウィッチのモイカとか。今回の主人公は魂のある人形を作れる人形師・黄鈴雨。一年かけて捏ねて育てた土から作る人形は、人間以上の力を持つ。皇帝に召喚された鈴雨は、後宮の妃たちのために人形を作ることになる。しかしそこではある大きな陰謀が蠢いていた…。こんなスーパーマン(神)みたいなものが作れるって、悪用されたら国も滅ぼせるのでは、と心配になった。いろいろツッコミ処は多いけど、テンポが良くて楽しく読了。
  • ぐっち
    2024/12/22
    命ある魂人形を作ることができる引きこもり人形師・鈴雨が後宮に!不思議な設定でしたが、魂人形がとってもやさしく、主人思いで癒されました。長雲さまとは10巻あっても進展しないと思ってたけど…!?なかなか楽しかったです。
  • なぎ
    2024/11/11
    国で唯一命ある人形「魂人形」を作ることができるがコミュ障な人形師・鈴雨、ある日帝からの勅命で後宮で働くことになり···。コミュ障な鈴雨が後宮で様々な人と触れ合うことによって少しずつ世界が広がっていき、成長していく展開が丁寧に描かれていました。最初のオドオドした様子と終盤の戦いの為に人形を作り切った人形師としての顔のギャップが成長を物語っていました。マスコットキャラ的な毛毛をはじめとして長雲や妃達などの鈴雨の理解者が増えていくのに心が温かくなった。長雲とのコンビも板についてきたので続刊希望です。
  • 灰猫
    2024/11/03
    ネタバレあり
    後宮ものの中華風ファンタジー、国は中華ではないが。黄鈴雨の浄眼の設定とか、猫面かぶったコミュ障気味のキャラがよい。それでいて、後宮の妃と友諠を深めていくという顛末もよい。 「魂人形」の設定も興味深いが、鈴雨が能動的に動いて妃を守るという展開はよかった。李長雲のキャラも印書的かな。後宮で、妃を狙う事件の真相が話の中核となるが、真相はなんとも。妃たちもいいキャラをしていた。綺麗にまとまっているが、続きはあるのかな?