とある魔王と勇者の政略結婚についての記録
発売日 :
2025/03/01
お人好しなスパダリ勇者×国の生贄という定めにある美貌の魔王
侵略してくる人間に辟易としていた魔王は、ある日、謎の青年から手紙を受け取る――そこには人間の国と魔国の和平のために勇者と契約結婚することが提案されていた。国の道具として扱われている魔王に拒否権はなく婚約が進むことになるが、魔王のもとに現れた勇者はあの手紙を渡してきた青年・ラインハルトだった。魔王は魔国特有の病気に倒れた勇者ラインハルトの仲間を救うが、あろうことかラインハルトから「魔王暗殺を命じられてきたんだけど、やめる」と告白され、改めてプロポーズをされてしまう! 偏見に惑わされることなく事実から魔王の善良さを信じてくれる彼の言葉は、国外から世界平和の敵として誤解される現状に苦痛を覚えていた魔王の心を救った。一方、勇者は魔王に懐かしい何かを感じ、彼に惹かれていく。大切に過ごす時間のなかで、タイムリミットは刻一刻と迫っていて――?
- レーベル: 角川ルビー文庫
- 定価: 880円(本体800円+税)
- ISBN: 9784041159996
角川ルビー文庫の新刊
みんなのレビュー
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アッちゃん2025/03/1315ネタバレあり作家さん買い。生まれ変わりものの良いファンタジーで面白かった。呪われた魔王と、政略結婚を申し込む勇者のお話し。よく魔王が攻めの場合が多いけど、今回は可哀想で健気な受け。前世の記憶が残る攻めが一途なのが良い。真名と呪いがキーワードで、人間の国と魔王国との闘いもありハラハラするけどハピエンで良かった。魔王の気持ち=翼をワサワサさせるのが可愛い。照れて顔を隠したり、大切な攻めを隠したり。魔王の角が性感帯じゃなくて翼っていうのも。
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もきゅ子2025/04/086ネタバレあり人間に差別されている魔族の国の魔王受けと、人間の国から結婚相手にと送られた国一番の勇者攻め。和平のための結婚だけど人間の国側の本音は戦争のきっかけを作りたい。人間の国は都合の悪いことを全部魔族のせいにして国民の不満を抑えるスケープゴートにしてるし、魔族の国は魔王を国を守るための生贄として代々魔王を洗脳管理しようとしているし人は欲深く争いをやめない…と厭世的な気持ちになる。自我を抑制されて育った魔王が勇者と過ごしていろんな気持ちを経験していく様子が良かった。
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子なめこ2025/05/271ネタバレあり前世から引き継がれる魂の名前である真名(産まれた時額に文字が浮かび上がる)と今世限りの名前がある世界線。魔王は魔界を守るために命と引き換えに結界を施すが、それは魔王継承者にも呪いのように結界守護の力が移り最後には結界修復に命を吸われる。そこで真名を一定の環境で呼ぶと結界が解除されるようにし勇者に来世でも名前を呼んでと託すも上手く魔法が発動しなかったのか勇者は名前を呼ぶことしか覚えていない。というよりどういう状況下で真名を呼べばいいのか説明してないのでは?と思わなくもない。結局結界は解かれハピエン。
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