古典確率では説明できない双子の相関やそれに関わる現象

発売日 : 2025/04/25
二十も離れた弟の誕生――それがすべての始まりだった。
斉藤勇魚と斉藤真魚。男女の双生児でともに二十歳の大学生。二人の人生は、年の離れた弟の誕生で一変した。 
 広島の大学に通う勇魚は親友に恋人を奪われ荒んだ日々を送り、北九州の実家で暮らす真魚も最愛の人に突然捨てられ世界に絶望する毎日。
 そして二人は、奇しくもそれぞれの隣人との奇妙な交流に救いを求めていく……。
 やがて気付いてしまった家族の真実。親子、恋人、親友――すべての日常が絶望と綯い交ぜになった双子の青春の行き着く先とは?

 大人になることの「痛み」をリアルに描き、第31回電撃小説大賞で《メディアワークス文庫賞》《川原礫賞》をW受賞した、ままならない愛と青春の物語。

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みんなのレビュー

  • 和尚
    2025/05/14
    タイトルと表紙で購入し、始まりから最後まで中々に癖のある内容、でも、間違いなく面白かったと言える作品でした。 最初はページ数少ないかなと思ったんですけど、濃かったですね。どこか、砂漠などの方の伊坂幸太郎さんを思わせるような文体と、魅力的なキャラクターに呑まれるように入り込んで、凄く楽しめました。とても良かった、おすすめです。
  • よっち
    2025/04/29
    親友に恋人を奪われ荒んだ日々を送る広島の大学生・斉藤勇魚と、北九州の実家で最愛の人に突然捨てられ絶望する双子の妹・真魚。彼らの人生が年の離れた弟の誕生で転機を迎える青春小説。転居した先でお世話するようになった年上のお姉さんに癒やされる勇魚と、絶望の末にずっと寄り添ってくれた幼馴染の存在に気づく真魚。奇しくも隣人との交流に救いを求めた双子の何とも近くて対照的な関係性があって、建前を崩さない親に対する絶望が描かれる中で、大人相手に辛酸を嘗めてきた飯田の達観や、真魚の味方であり続けた市原の姿勢が印象的でしたね。
  • yosa
    2025/06/01
    初手から投了まで全てがエキセントリック。物語の輪郭すら掴ませないままページは進むがどういうわけか最後はしっかりと収束するし、きちんと読み切ったなと感じてしまう変な本。感情移入するような語り部じゃないから構わないんだろうけど、脇役はイメージし易いのに勇魚と真魚の顔は最後まで思い浮かばなかった。足りない部分はウェブ対談で補完したが、物語に身を委ねる読み方をしている人(私)には少々厳しいんじゃないだろうか。物語から何かを得ようとする読み方でないときっと主題を見失ってしまう。(良い意味でも)読者に優しくないんだ。
  • ゴーヤーチャンプルー
    2025/05/22
    献本プレゼントで当選しました!嬉しいーありがとうございます!読みやすくて一気読み^⁠_⁠^ 男女の双子である勇魚と真魚。その家族と隣人の物語。性格の違う兄妹がそれぞれの大失恋から希望を見つけ歩み始めるというストーリーの中に、毒親、教育格差、小児性愛、ルッキズム、ジェンダーなどと言った現代でも続く様々な問題が散りばめられていていい作品だと思った。お母さんやその妹である叔母さんとその婚約者、子供たちの事をどう思っているんだろう。それにしても幼馴染の市原がええわー^⁠_⁠^
  • 芙蓉
    2025/05/09
    ネタバレあり
    初読作家さんのデビュー作。あーーーーっ!!!!ってなった。あと一番駄目なのがというかクズなのがお母さんで二番目が理恵おばさん3番目が吏子だな酷いやつらばっかじゃねえかと思った。なんだろう青い自意識を描くのが上手いなあと。読んでいてあーーって自分の黒歴史を無理やり目の前で再演されているような気分になった。紅玉いづきさんが推していたので購入した。