禍姫の雨恋 唐陀国後宮異聞
発売日 :
2025/06/17
変わり者夫婦による新感覚中華謎解きファンタジー第2弾!
栄国第八王女の春燐が唐陀国の国王である鬼嶽に嫁いでから四か月。
夫が大好きな春燐は鬼嶽に言い寄るものの、すげなくあしらわれる日々を送っていた。
見かねた侍女に街で噂の占い師を頼ってみてはと提案され訪ねてみると、そこには絶世の麗人の姿が。
けれど何でもお見通しだというその人物が告げたのは「鬼嶽が命を落とす」という残酷な未来で……。
一方、鬼嶽は夜な夜な死体が蘇る奇妙な事件の対応に頭を悩ませていて……。
夫が大好きな春燐は鬼嶽に言い寄るものの、すげなくあしらわれる日々を送っていた。
見かねた侍女に街で噂の占い師を頼ってみてはと提案され訪ねてみると、そこには絶世の麗人の姿が。
けれど何でもお見通しだというその人物が告げたのは「鬼嶽が命を落とす」という残酷な未来で……。
一方、鬼嶽は夜な夜な死体が蘇る奇妙な事件の対応に頭を悩ませていて……。
- レーベル: 角川文庫 キャラクター文芸
- 定価: 792円(本体720円+税)
- ISBN: 9784041163313
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角川文庫 キャラクター文芸の新刊
みんなのレビュー
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イカまりこ2025/07/285今回も面白い。鬼獄に対して変態過ぎる好意を寄せる春燐のアプローチが笑わせてくれる。だけど物語の内容はシリアスな部分もあって、春燐の性格でさえただの変態ではないんだよなぁ。がらんどうと言われる春燐の中身。最初は失礼だしムカつく言葉だと思った。でもこれまでの生きざまで培われたものであって、鬼獄に尽くそうとする姿はただの空っぽじゃないんだよ。これからいっぱい鬼獄で埋めていってほしい。迦蓮の性格もだいぶ拗らせてたなぁ。一緒にいるべきじゃない相手なのに生きる意味になってる因縁の関係。複雑な愛憎劇で切なかった。
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冬野2025/07/175シリーズ第二巻。一巻では春燐がひたすらおもしれー女だったが、徐々に鬼嶽も含めておもしれー夫婦になってきた。何この夫婦、推せる…。死なないはずの鬼嶽が死ぬと予言する占い師、動き出す死体、春燐に急接近する美青年、と惹かれる要素たっぷり。春燐の絵を描くという趣味も活きてきて、前巻でやや不満が残った部分なので満足度が高かった。夫婦関係は基本ドタバタ気味なのに急に官能的な描写が挟まるからドキドキしてしまう。お互い想い合ってるのを知るのは本人たち以外だけというのも良い。この作品の男女の描き方の自由さが好き。星:5/5
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京2025/08/234ネタバレあり春燐が鬼嶽に嫁いでから四か月。侍女の提案で街で噂の占い師を訪ねることにした春燐。けれど何でもお見通しだというその占い師が告げたのは「鬼嶽が命を落とす」という残酷な未来で…。相変わらず春燐は鬼嶽好き好き大好きな変態で、鬼嶽はそんな春燐に絆されてて面白かった。今回は鬼嶽が追い出したはずの母親が出てくるんだけど話のシリアスさと春燐の変態発言とのギャップが楽しかったです。欲望に忠実ながらも鬼嶽優先で行動するのがよき。迦蓮と朔夜の関係性もよかったです。五章ラストの会話に痺れた。
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色素薄い系2025/07/181相変わらずドMを発揮している春燐に辟易しながらも鬼嶽の中では気になる存在になって来ているようでした。春燐が歪んでしまったその理由はまだ不明ですが前回語られていた鬼嶽の母親が今回の主役。春燐が空っぽの中身を鬼嶽への執着で埋めているというのはどういう事なのか。鬼嶽は禍鬼は人を愛さないと信じているようだけど母親の朔夜曰く禍鬼だって人を愛するようでならなぜ鬼嶽がそう思っているのか気になりますね。血が特別に美味しいと感じるのは自身が愛しているからとも言っていたので最初から鬼嶽は春燐を気にしていた事が判明しました。
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