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ファンタジア文庫の新刊
みんなのレビュー
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まりも2014/07/0613クッキー缶の下りをこういう風に使ってくるとは思わなかった。不安に感じた二人の関係でしたが見事にそれを生かした展開を持ってきましたね。あざの作品はこういったドラマを見せてくれるから好きです。今回は反撃に備えた準備回。景はボスキャラに体を乗っ取られ、梓は失意の底に落ちディンゴは失踪したりと追い込まれた主人公陣営。今まで独断で動いていたメンバーですがようやく目的を同じにした仲間になったといった感じでしょうか。梓と景はもちろんですが今回何気に良かったのが千絵の母が残したメモですね。
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のれん2020/12/077序盤の梓が麻薬の魔力に絆されかけるシーンが素晴らしい。短くアッサリしているからこそ伝わる恐怖。学生たちの捻くり方は流石に古いが、それでも現実から逃げる思春期は普遍的だ。 各キャラの視点で交互に説明されるが、今までの行為の全整理という形にしており、展開も対立構造を簡略化したため読みやすい。 風呂敷をたたみ始めたというよりは焦点を絞ったというべきだろう。梓が持つ安心感を得るための残酷な行動。それは孤独を脱するために誰もが持つ自然な感情だ。自分の弱さとどう向き合うか。題材に相応しいテーマを掲げてきたので期待。
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椎名2014/11/206クッキーのくだりがここで繋がってきたりときちんとこれまでの下地が生き、奥行きが出てきている。過去の罪悪感に耐えきれず、自ら失踪した梓がドラッグに堕ちていく様に、カプセルがただの悪魔召喚薬ではなく中毒性のある麻薬なのだと再認識。探偵としてシミュレーションを続けてきた千絵、景と命を掛けていた水原、中途半端は嫌なのだと動き出した茜に、それに続き反撃をうって出た甲斐氷太。そして自らと無慈悲な女王の関係を知った梓と、反撃の狼煙を上げた景。「あなたを護らせてください」は熱かった。早く結婚しなさい。
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nas2020/10/125面白い、すげぇしっかりしてる話だな。展開が速いけど地に足着いた速さだし、今でも全然面白い。あと久しぶりにしっかりした文章描写に触れたのもあってめちゃ読みやすい
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アツシカ2018/09/224メッセージの話。思いを伝える言葉の数々がどれもめちゃくちゃ良かった。スープとコーヒーめっちゃ好き。思惑と呼ぶにはあまりにささやかな願いを胸に行動を開始したジャンキーたち。届くかわからないとか、拒絶されるかもとか、そんなこと関係ないんでしょう。悪魔持ちが動きにくい関係上、ほとんど一般人みたいなメンバーが状況をごりごり動かそうとしてるのがとても良かったです。そしてラストシーン!いよいよ第一部クライマックスですね楽しみ
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