クダンの話をしましょうか
発売日 :
2007/10/01
夜の駅前広場の片隅で、占いをしている制服の少女・クダン。彼女の“予言”を巡って少女たちが織り成す、切なくてやさしい物語。
夜の駅前広場の片隅で、小さな机を出して占いをしている制服の少女――クダン。 高校一年生の直辰が、最近様子がおかしい幼なじみのつぐみのあとをつけて初めて降りた駅の前で見たのは、おとなしい性格から想像すらできなかった派手な服に着替えたつぐみが、転校生のクダンと口げんかをしている姿だった。直辰は思わずつぐみに声をかけるが、つぐみは自分をヌエと名乗り、直辰のことも知らない人だと突き放す。いったい、彼女に何が起こり始めているのだろうか……? クダンの“予言”を巡って少女たちが織り成す、切なくてやさしい物語。
- レーベル: MF文庫J
- 定価: 638円(本体580円+税)
- ISBN: 9784840120630
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みんなのレビュー
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彩灯尋2021/01/207誰かを助けたらその人からは忘れられてしまう。忘れられるだけではなく、縁が切れると。悲しいなぁ。程よい暗さで本の空気は好み。
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た〜2014/03/017【心理描写型】どうせならエピソードの数を絞ってもっと心理描写を深めて欲しかったかな。
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スー2016/10/156ネタバレあり件、鵺、ドッペルゲンガー、コクバンをベースにした孤独な少女達の短編集。印象に残ったのは「天然甘党影法師」。リアルでは天然キャラで誰も自分の事を相手にしてくれないと悩む杏悠はSNS「コクバン」に影法師として自らの存在意義を見出す。自らを騙るドッペルゲンガーに真の理解者として心酔するが暴走が始まり展望台から別の場所へ行こうとする。そこには件がいて…「みんな孤独だったのだ」予言するたびに当人から忘れられてしまい、存在を消される運命にあるクダンのセリフは重い。ただ、設定は良いのだがキャラの掘り下げ不足が残念。
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ソラ2008/01/016【読メ登録以前読了作品】 内容(「BOOK」データベースより) 夜の駅前の噴水広場の片隅、小さな机で占いをしているセーラー服の少女―クダン。高校一年生の直辰が、最近様子がおかしい幼なじみのつぐみのあとをつけて初めて降りた駅の前で見たのは、おとなしい性格からは想像すらしたことのない派手な服に着替えたつぐみが、転校生のクダンと口げんかをしている姿だった。直辰は思わずつぐみに声をかけるが、つぐみは自分をヌエと名乗り、直辰のことも知らない人だと突き放す。いったい、彼女に何が起こり始めているのだろう…?
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はつかねずみ2014/03/086予言を残して死んでいく妖怪・クダンをモチーフにした話。 話そのものは面白いんだけど、一つひとつの話が短いからか物足りない感が強い。 一方、死を忘却と解釈したキャラクター構成は面白かった。 なんか勿体ないなあ……続き読むか。
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